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万引未遂

世の中的には珍しいことではないかも知れないにせよ、たまたま昨日、その場に居合わせたので。場所は、勤務先近くにあるファミリーマート。夕方、外出先から会社に戻る途中、そういえば昼飯食ってないわー朝から何も食べてないわーとヘロヘロになりながら入店、品定めをしている最中に偶然、出くわしたのです。店長、ないしそれに近しい立場であろう50代くらいのおじさんと、20代くらいの若いお兄さんの対峙したその現場に。お兄さん、ショルダーバッグを持っていたのだけど、中に精算前のレッドブルを忍ばせていた模様。で、おじさんがそれを見咎めたらしい(注:僕自身は彼がバッグに商品を入れた現場を見たわけではない)。

細かいところまで正確には覚えてはいないけれど、しかしそのやりとりが傑作というか、驚かされたというか。「買おうと思ってたんですよ」「買うなら普通バッグの中になんて入れないでしょ」「......(軽くキレ気味かつなぜか少し偉そうに)ちゃんと買いますよ」、大体そんな感じ。え?そんな下手な言い訳通用するの?てな感じで拍子抜け。その後、お兄さんは何事も無かったかのように自分の後ろでレジに並び、ちゃんと買ったみたいだけど。しかしそれで許されるってのもどうなんだろう。結果として盗んでいないのは確かだけれど、おじさんに注意されなければ万引が成功していたかと思うと、なんだかな~という気がしなくもない。

おじさん側が単純に面倒に思ったのか、事を荒立てたくなかったのかは知らないけれど、二人のやりとりは本当にそれだけ。まぁ自分にはすごく新鮮で興味深かったし、自分が店主の立場だったらどう行動したか?とか、相手が未成年だったらどう処理すべき事案なのか?、どういう言い訳にはどう返答すべきか?、お店の側ではこの手の対応のバリエーションがどれだけ詳細にマニュアル化されているのだろう?等、いろいろ考えさせられました。一点、やっぱり納得いかないなぁと思ったのは、お兄さんが反省する機会は与えられなくて良いものかどうか?という点。だって実際、全然反省してなさそうな印象だったし、バレなきゃ御の字、バレても適当なこと言って代金さえ払えば無罪放免、だったらきっとまたどこかのお店でやるんじゃないかと。

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