『glee』が見たい
著
きっかけが出演者の急死というのも悲しいですが。31歳で世を去った『Glee』主役、コリー・モンティスの悲劇というコラムを読んで俄然、興味が湧いてしまったのです。
基本的には学園ドラマであり、またスポ根的な努力と友情の物語であり、そして何よりも洗練されたミュージカル仕立てであるわけですが、それに加えて、同性愛の問題、身体障害の問題、人種問題などを非常に深く扱っており、ドラマ自体が21世紀のアメリカ社会の縮図という設計になっているのです。
これまで、他のアメリカ由来や韓国産のドラマがどれだけ流行ろうと一向に興味が湧かなかったのに、なぜ『glee』はこうも見たいのか......それは『glee』の存在を認識したきっかけ、『Don't Stop Believin'』のカバーが素晴らしかったから。
先日、このカバーが収録されているCD(Glee: The Music 1)をTSUTAYAでうっかり借りてみたのだけど、それがまた素晴らしい。ドラマを見たわけではないので、それぞれの楽曲がどういうコンテキストで歌われたのかは知る由もないけれど、純粋にいいなって思えるんです。特に、ラストの『Defying Gravity』は歌詞も含めてしびれました(原曲はミュージカル『Wicked』最大の見せ場らしい......『Wicked』も見てみたい)。もはや、一週間くらい「glee休暇」を取り、レンタル可能なエピソードを飯も抜きに全話ぶっ通しで見たいのだけど、さすがにそれは難しいので、年末年始までは我慢の子かしら。とりあえず、それまでにGlee Castのアルバムを制覇(謎)したいと思います。