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Fw: ジレンマ+ 伊賀泰代×大竹智也

僕より一回り近くも若いのに、ベンチャーを立ち上げ大変活躍されているとんさんこと大竹智也さんと、ちきりん......もとい伊賀泰代氏との素敵な対談が完結していたので、みんな読んだらいいと思います:

読み終えた感想としては、自分が「やりたいこと」に真摯に向き合って来たのは正解かつ幸せだったと思うし、その結果として今なお生きながらえているのは実にラッキーだったな、ということ。とんさんのコメントで、

大学、就活、入社、という流れがないと働けないという先入観を、一度捨ててみたらいいんじゃないでしょうか。

というのがあるけれど、自分はまさにそういう先入観を捨てたというか、捨てざるを得ませんでした。大学時代の時間の大半を人力飛行機とWeb制作のアルバイトに突っ込んだ結果、成績は酷く留年の可能性すらあり(それでも一応4年で卒業はしたけど)、大学院への進学も就職活動もせず、「やりたいこと」が何か真剣に悩みましたから。今思えばだけど、そういう状況が自分にはかえって良かったんじゃないかしら。この先、何でどう稼ぎ食べていくべきか、すごく焦ったし、後にそれがプラスにもなったから。伊賀氏のコメント

学部から直接、大学院に行く人の多くって、ほんとに勉強が続けたいのかどうか、私には疑問です。むしろ働くのを避けてるんじゃないかなと思える人が多い。

については、最近はどうか知りませんが、僕が学部を卒業した当時の感覚でも、そういう人は少なくない気がしましたよ。たとえ競争を勝ち抜き希望の研究室に入れたところで、自分のやりたい研究テーマを担当できないことなんてザラで(しかもじゃんけんで負けるとかそんな理由)、そうなると余程アカデミックな世界で食べて行こうとか思わない限りは、単に時間の自由の利きやすい学生時代という名のモラトリアム?を引き延ばそうって魂胆でしかなくなるんじゃないかと。まぁ、偏見ですけどね。真面目に研究に取り組む人だってもちろんいましたし。こちらも伊賀氏のコメントですが

できるだけ早い時期から、自分はこれが好きだというもので、エッジを立てていくほうがいいと思います。もちろん途中でこれは違うと思ったら変えればいいんですけど。そのほうが、少なくとも市場性の高い人になれる。

というのは心の底から同意。ただ、環境がまだ過渡期にあるというか、いまだ「失敗」とか「異端」に寛容でなかったり、あらゆる挑戦を年齢を問わずに奨励する社会になっているかというと、そうは言えない気がしていて。職業選択という側面のみならず、日本全体が多様性を獲得するまでには、もう少し時間の必要そうな気が......ちょっと悲観的すぎますかね。まぁでも、とんさんのような生き方なり選択は、間違いなく多様性を生み出していると思うし、願わくば自分もそういう存在でありたいな......と。

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