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宇宙へ「出張」してきます

読み終えたのはたぶん一ヶ月以上前だったけれど、覚え書きしていなかったので。『宇宙へ「出張」してきます』は、ISSで長期滞在を行った古川聡さんに加え、著者名には宇宙ライターの林公代さんに毎日新聞科学環境部が列記された本。

日本人宇宙飛行士が宇宙から帰還すると、たいてい関連書籍のプチ発刊バブルが起こり、それ自体はもちろん別に良いのですけど、とても全部はチェックしきれずむしろ大抵はスルーするんですね。本書も最初はスルーしていたのですけど、古川さんの単著ではないってところで興味を惹かれ、店頭で手に取ったところなかなか面白そうに感じ購入した次第。単著ではない、のみならず類書と差別化できているなぁと思うのはその構成で、章立てが

  1. 帰還
  2. 旅立ち
  3. 宇宙飛行士になるまで
  4. これからの宇宙

となっています。統計を取ったわけではないけども、多くの本はやはり時系列に沿って、まず宇宙飛行士に応募する前のエピソードに始まり、選抜試験、合格、訓練、打上げ、宇宙での滞在、そして帰還という順に書かれていると思います。それと真逆を張るというか、読み始めていきなり宇宙滞在を終え地球に帰ってくるシーンが始まる......というのが実に新鮮でした。

個人的に特に面白く読めたのは、第一章の末尾にある、カザフスタン帰還取材記。今年はあいにく、ロシア行きを本気で目論みながらその夢はかなえられなかったわけですが(「ロシア宇宙開発の歴史を訪ねて」不催行参照)、チャンスがあればバイコヌール宇宙基地までソユーズの打上げを見に行きたいと思っていて。その基地が位置するのはカザフスタンであり、どんな国なのかおよそ想像もつかなかったのだけれど、件の帰還取材記は参考になりました。当然だけれど、冬場に行くと相当やばそうですね、主にバッテリー周りが(謎

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