第59回 理工展
著
多分、大学を卒業して以来ぶりだと思うのですが、理工展に行ってきました。少なくとも、母校である大久保工科大学に息子を連れて行くのは初めてのこと。やっぱりというか、本部キャンパスの早稲田祭ほどの華やかさと人出はなかったと思うのですけど、秋晴れの天気のなか良い散歩になりました。鍵盤楽器演奏ロボットのWABOT-2とも久しぶりに再会できたし。今回、お目当ては大きく二つあって、ひとつは早稲田大学宇宙航空研究会(WASA)・鳥人間プロジェクトの出展。もうひとつは、有人ロケット研究会の主催するロケット交流会2012(といっても主にTeam 'F'の出展を見に行ったような印象)。
WASA鳥プロのほうでは、今年の鳥人間コンテスト向けに製作された機体を主に見学。結局のところ出場はできなかったものの、先日の記念飛行の様子を見る限り、旋回能力は不明ですが、そこそこ真っ直ぐに飛ばし続けられる程度には調整できていたようですね。残念ながら僕は今年は富士川滑空場に一度も足を運べなかったので、今年のWASAの実機を見るのは今日が初めてでした。偶然、来年のパイロットさんとお話することができ、今年のパイロットよりも体格・体重ともに大きくなることや、来年もタイムトライアル部門に挑戦するつもりであることなどを伺いました。いったん書類審査で落とされてしまうと、なかなか組織運営的に辛いところがあると思いますけど、そこは踏ん張っていただきたいものです。
ロケット交流会では、日本各所で開発されているロケットの展示がありましたが、個人的に目を引いたのはなつのロケット団、東海大学学生ロケットプロジェクト、秋田大学といったあたり。そして何より、Team 'F'の電装系が素敵でしたね(ロケットではないけれども、電装系が流用?できるかもということでの出展だとか)。14時からのミニ講演「人力飛行機の電装系」も聞いたのですけど、実に興味深い。是非ともさらなる高性能化と低価格化を進めていただきたい......見やすい表示という視覚のみならず、聴覚を介したフィードバックにも今後取り組まれるそうです。経験上、パイロットは基本的に忙しいのと、見やすいといっても重量との兼ね合いからあまり大きな液晶は積めないですからね。アビオニクスにおける標準化とその導入が進めば、各チームの機体特性を同じ物差しで比較できるようになったりもするかしら?などと妄想。