第30回 宇宙科学講演と映画の会
著
4月9日の覚え書き。新宿明治安田生命ホールで催された、第30回 宇宙科学講演と映画の会に参加しました。例年4月に開催されているこのイベント、僕は大学時代に初参加したと記憶していますが、今回で30回目を数えるとは素晴らしい。当覚え書きの更新頻度の下がりようが如実にあらわしている通り、仕事が恐ろしく詰まっている状態で、かつ5月まではそんな感じが続く見通しなんですが、何とか参加しようと前々から思っていました。前日、金曜の夜は会社に泊まって仕事をし、地の利(謎)を活かして10時半スタートの第一部にさくっと参加する作戦。そういえば入替制による二部構成って、今回が初めてのような気が。
開場の約1時間前に会場に着くと、整理券が配られていました。これも今年初めての試みかしら?と思いつつ、無事に第一部の席(K列12番)を確保。はなまるうどんで朝食を済ませて会場に戻り着席、開始を待つうちあっという間に満員御礼状態。子供の割合が以前来たときより少しは高くなったかな?という印象。今年の目玉は何と言っても「あかつき」の中村先生と「はやぶさ」の川口先生が登壇・講演される点。しかし!!やはりというか、日頃の疲労が祟ってかなりの時間、轟沈してしまいました。なんと勿体ない……まぁしかし、両先生の生トークをわずかの時間であっても楽しめたので善しとします。お二人に共通して感じられたのは、ユーモア感覚を大事にする姿勢。東日本大震災の影響がいまだ色濃く残るこんな時期だからこそ、というわけでも無かったと思いますが。以下、概ね時系列に沿って覚え書き:
- 会場のチャイムは相変わらず古めかしいというか昭和っぽいというか(褒めてます
- 司会の阪本先生が冒頭に挨拶。NVSさんにはISAS側から中継を依頼されたのだとか。
- 小野田所長の挨拶で「中村先生は深刻な顔」と評したとき、舞台の袖からチラリと中村先生が姿を現したのちょうウケました。
- それを受けて阪本先生から生「無茶ブリ」発言キタコレ。
- 中村先生曰く、にこやかな顔は学生の前で話す癖なのだとか。素晴らしいことだと思います。
- 金星到着が早まる可能性は?との質問に対して。やはり燃料の量との兼ね合い、あとは熱環境による劣化とのバランス次第、とのこと。
- スラスタの状態はまだ正確にはわかっていない、と強調されていたのは印象的。
- もし「あかつき」に一言かけるなら?との質問には「めげるなよ」と即答。
- 川口先生、震災から科学技術の無力さ、むなしさを感じたのだとか。ちょっと意外。
- 浦島太郎の物語にたとえての説明はすごくハマりますね。カプセル=玉手箱、か。
- 「隼」という漢字の出来の良さ、まったく気づきませんでした。しっかりイオンエンジンも4基、表現されていたんですね!(違
- コンビニで知らない店員さんから「砂入ってるといいですね」って声かけられたエピソードはいいなぁ。一生使えるネタですな。
- 「はやぶさ」をNASAのStardustと一緒にするな!というスタンスがひしひしと感じられました。ええ、まったく別モノですとも。
Higher position does open new horizon.
- イオンエンジンでなぜ中和器が必要かを質問した子供がいたな。将来性ある!
- ISASの求める人物とは?との質問。別に変わり者じゃなければいけないということはないらしいw