Firefox Developers Conference 2010
著
土曜の朝も早くから珍しく外出して、ニューピアホールで催されたFirefox Developers Conference 2010に参加してきました。前夜、逆襲のシャア見ながら寝オチした関係で、体調的にあまりよろしくなかったのですけど、瀧田さんやChannyさんをはじめGenさん、@neotagさん、@hknさんといったなかなかお目にかかれない皆さんとお会いできて良かったです。Channyさんとはほぼ1年ぶりの再会でした(韓国の友人と会食参照)が、今回はご家族皆さんそろっての来日。僕のほうは何も用意していなかったのに、韓国海苔のお土産をいただいてしまって、大変恐縮しましたというか、ありがとうございました。懇親会までご一緒できなかったのが残念ではありますが、またの機会にご一緒できればと思います。
- Welcome!
- とってもお元気そうな滝田さんのオープニングスピーチ。その前にあったムービー?については別のセッションで種明かしがあって、WebGLで作られていたらしい。そういえばバージョン1.0のリリースの当時はFirefox 1.0 Rocks Araiyakushiなんて企画もしたなぁと、懐かしい思い出に浸るなどしましたよ。
- 基調講演
- Jay Sullivanさんによる講演「Beyond Firefox 4」。mobile、cloud、apps、socialの4つの分野それぞれについてのチャレンジと、チャンスを語るという構成でした。Mozillaにとってのミッションは昔も今も変わらないものの、環境の変化に伴ってチャレンジの内容は様変わりした、と。
- John Resig feat. Shibuya.js
- いわゆるライトニングトーク企画。JSモデムには驚かされました(Resigさんも「Obviously very very cool」とかコメントしてたっけ)。Peek、Processing.js、Node.js、jQuery Mobileについてのお話が興味深かったかな。JavaScriptについては深い部分はなかなか理解が追いつかないのだけれど、面白かったです。
- Firefox 4 & Mobile
- 先日のブラウザカンファレンス2010ではお話がめちゃめちゃ面白かった加藤さんの講演。Firefox 4はスピードとUser Experienceを中心に、かつ前者については起動時間、ハードウェアアクセラレーション、JavaScript Engineの3つを軸に掘り下げて解説されていました。モバイルについては、ChromeプロセスとContentプロセスが分離されているのが将来的にデスクトップ向けにも導入される段で、拡張の作り方が変わるから互換性がネックになるだろうというのが気になりました。どうでもよいトピックスとして、Fennecという動物は飼うとお金が20〜30万円と土が必要らしい。
- Firefox Panorama
- 何を隠そう、僕はまだFirefox 4 Betaを試してすらいないのですけど、タブの管理はこのPanoramaでなかなか便利になりそうですね。人間にとって得意な空間認識をうまく取り込んでいるのではないかと思いますが、ただ実際に操作してみないことにはなんとも。お話の後半は、タブに書かれたtitle要素内容から数字を抽出して、サムネイルの脇にバッジとして表示するデモでした。
- Webの地上化 〜生活に溶け込ませるブラウザの発想と戦略〜
- ちょっと期待していたのと違った内容の講演でした。説明もいまいちしっくり来ないというか……最初にデモが紹介されたCastOvenにしろ、コンテンツが生活に合わせてくれるというのはあくまでも時間の長さにしか着目していないように感じられ、いくら尺がフィットしたって興味の無いものを見ることを強制されたらたまんないなぁとか。水や空気と同じようにWebと接する日常とはどうあるべきか、という命題なんでしょうけど、掘り下げ方には少し不満。
- トークセッション:HTML5時代の技術でWebプラットフォームはどう変わるのか
- プラットフォームがどう変わるかより、どちらかといえばHTML5とその関連技術に今後どう開発者は向き合うべきかっていうような話に終始していた印象。個人的にはOSの存在意義がどう変わって行くのか?あたりの議論を勝手に期待していたのですが。まぁそれはそれで楽しかったですけどね。しかしまさか本当に(予期した通り)「焼肉定食」と書くとはねw
- 大ライトニングトーク
- いやー@takesakoさんのHTML 2.0 - Browser detection 2010のお話が最高でした。そしてまさか条件分岐コメントにあのようなバリエーションがあるとは。総じてプレゼンテーションの完成度が異常に高かったですね。Channyさんも「HTML5 in Korea」と題して英語でプレゼンされていました。そのなかでふと気になったのですけど、Bruce Lawsonさんらが著した『Introducing HTML5』って、もう韓国語訳されているのですね。原著の発売からまだ間もないはずなのに、その勢いたるや素晴らしい!