iPodのラインナップが一新されたけれど……
著
9月2日の覚え書き。この日、iPodのラインナップが一新されました。touchについては噂通りの正常進化だと思いつつも、shuffleとnanoについてはかなり微妙といいますか、その進化の方向性がよくわからなくなりました:
もともと、僕が日常的に使っている5Gは既に液晶が痛んで一部が見えなくなっているのと、充電池も劣化が進み一日と保たなくなっていて、だいぶ前からnanoの容量が32GBに増えたら買い替えようと思っていました。昨年の時点でまだ「8GBまたは16GB」のままだったため、買い替えを見送ってきた経緯があります。ゆえに今年こそは増量されるだろうと思っていたところ、やっぱり「8GBまたは16GB」。それ以上の容量に対する需要に対しては、すっかり放置状態の(ただし値下げだけはされた)classicをどうぞ、ということなのでしょうか?もちろんtouchがあるけど、iPhoneを使っているのにさらに似たようなデバイスを買い増す気にはなれないし。classicについては、せめてVoiceOverの搭載ぐらいの進化はあっても良かったのでは、と思いますが。
容量の件にも増して疑問なのがインターフェイス。今回shuffleにはコントロールパッドが復活し、nanoについては取り去られました(そして噂通りMulti-Touchインターフェイスを搭載)。容量が増量されたらnanoが欲しいと考えていた理由の一つに、5G同様のコントロールパッドの存在があって、というのも僕は液晶をいちいち見ずに(たとえばポケットに本体を入れたままで)曲をスキップしたりすることを便利だと思っていたのでした。しかしMulti-Touchインターフェイスとなると、そうした操作は難しいため(VoiceOverで頑張るということも可能かもしれないけど物理的に操作できたほうがやっぱりありがたい)、コントロールパッドの廃止は残念としか言いようがありません。その一方で、shuffleになぜ「今更」コントロールパッドを復活させる必要があったのか?リリースにはユーザーの皆様はiPod shuffleを見なくとも音楽を探して楽しめます
なんてしゃあしゃあと書いているけど、それは以前のモデルからそうだったのではないでしょうか……。
物理的制約のより大きなshuffleにこそMulti-Touchのようなインターフェイスは相応しく(いやnanoに搭載された画面サイズでさえ、指の太さなどを考えれば使い物になるかは疑問だけれど、現物に触れるまで判断は保留しておく)、nanoについてはコントロールパッドを継承したインターフェイスでもってかつ容量を増やすことでshuffleと差別化を図るというのが、個人的に期待していた進化なのですけど。まぁ、結局のところ容量上の理由から「classic一択」になりがちな現状を、僕としては憂いているわけです。いつまで経ってもカラフルな筐体とかFMラジオのような新機能を試せないのでは、チョットね。