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インセプション

http://www.youtube.com/watch?v=JIwN_Mgk2GQ

周囲からオススメされてはいたものの、なかなか観に行くチャンスを見出せないまま9月に突入してしまいましたが、ふと思い立って昨夜バルト9に『インセプション』を観に行きました。『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』でスカッとしても良かったのですが、なんとなくインセプションのほうが先に上映終了してしまいそうな気がして。遅めの21:35上映開始の回で、公開から日が経っている割に1/4くらい席が埋まっていたのは、出来が良いがゆえのリピーターの影響でしょうか、それともいまだレオ様(死語)人気衰えず……?

予備知識はほとんど仕入れずに見終えた感想として、物語は決して難解ではないけれど、ひとつひとつの伏線をしっかり拾い直し、世界観をより深く理解したいという意味で、レンタルが始まったらもう一度くらい見ておきたいと思う程度に面白かったと思います。前売り券を事前に入手できなかったので、久々に1,800円の定価を支払ったけれど、まぁ金額相応というか。おそらく『マトリックス』シリーズと対比されることが多いのではと思いますが、現実世界とマトリックスという二つの世界を行き来するのと異なり、夢のなかでまた見る夢といったように、より多くの世界観がリンクしている点で、本作ならではの面白みが出せているのではないでしょうか。昔、NHKのアインシュタインロマンで知った多重宇宙理論ぽいなぁ、とも感じましたね。ちょうど夢の世界のひとつひとつが、異なる宇宙に対応している(そして本作ではそれぞれに時間の流れや物理法則が異なるという前提)みたいな。あと、最後の終わり方が良かったかな。主人公の夫婦関係に起きたある悲劇が本作にとって重要な要素となっていて、最後には一応それに対する「救い」が用意されているのだけれど、果たして本当にそれが「救い」だったかどうか、敢えて微妙にボカした演出が心憎い。

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