はやぶさ、おかえりなさい
著
昨夜は仕事が忙しすぎて、相模原に足を運ぶことも、Ustreamやニコ生の中継動画を見ることも、Twitterの宇宙クラスタTLを眺めることすらできなかったけれど。本当はもっと書いておきたいこともある気がするけれど。今はただ、はやぶさの開発と運用に携わったすべての人々にお疲れさま、ありがとう、そして「心の底から感動しました」とだけ伝えたい。その最期の姿は、見た目だけではなく、本当にさまざまな意味で「美しいな」と思いました……うまく表現できないんだけど。いくつか見かけたなかで特に秀逸だったのが、NASAのDC-8機上から撮影された動画。個人的には、これを「有終の美」と呼ばずしてなんと呼ぼう:
もちろん、終わりは始まりでもある。これを書いている時点で既にカプセルは無事回収済みだけれど、もし仮にそのなかにイトカワの欠片が収められているとしたら……原始天体の科学的探求はまさにこれからが正念場なわけで。まぁ、カプセルの中身が空っぽだったところで、はやぶさとそのチームが成し遂げた偉業は微塵も色褪せることは無いわけだけど。ともあれ、この探査機が拓いたとされる太陽系の「大航海時代」が、息子が大きくなる頃にはさらに発展していますように(ちなみに息子にはやぶさを「好き」かどうかを聞いたことは無いけれど、その容姿から名前を簡単に言い当てられる程度には、彼も気に入っているんです)。
加えて、僕のささやかな願いとしては、いつかそのカプセル表面に直に手を触れる機会が得られたらいいなと。何年も後のことになってもいいから、是非、そういうかたちで一般向けに展示をして欲しいと思っています。ある意味、月の石に触れたときより感激できるんじゃないかな。