アニリール・セルカン氏の東大博士号、取消しに

2010年3月5日著

未確認宇宙飛行士セルカンwの続き。今日になって東京大学より博士の学位授与の取消しについてという発表がありました。それによると、アニリール・セルカン大学院工学系研究科建築学専攻助教に対し、平成15年3月28日付けで本学が授与した博士（工学）について、平成22年3月2日に取消しを決定したとのこと。いくつか、関連するリソースへのリンクを記しておきます：

Twitter（というかセルカンボットのRT）を眺めていると、「やっと動きが」とか「遅すぎる気も」といった感想をお持ちの方がいるようです。確かにそういう印象は僕にもありますけど、学位授与を取り消すというのは前例のない事態だそうで、決断するための調査や議論にそれなりの時間を要した結果だろうと思います。それよりも気になるのは今後の更なる調査であり、MSN産経ニュースの記事には同大は今後、同氏の経歴詐称などについても調べ、処分を検討するとありました。時間が多少かかってもしっかりとした調査を行い、結果を公表していただきたいと思います。

あと、直近で気になるのは今週末に開催が予定されているセルカンカレッジ。Parrot Diaryによると、キャンセルの兆候は無いようなのですが......川崎和男氏との対談は、果たして実現されるのでしょうか？そういえば氏（@drkazuo）とは少し前（2月17日）に、Twitter上でこんなやりとりをしていました：

@gunotasan@aurora_lummox＠＠kazuhito君たち、いい加減、他人のことに野次馬になるより、「己」のことでしょう！
@drkazuo あなたが思うほど、野次馬になんてなってませんのでご心配なく。
@kazuhito それは老婆心でした。
@drkazuo ちなみにセルカン氏の一件は、僕にとっては他人事ではなく「自分事」です。彼の著作を3冊買って読んだし、講演会にも1度参加してます。彼が意図して不正を働いたのであれば、個人的に抗議したい。
@kazuhito 私と彼との間で、「やるべきことは」やります！「自分事」の方々の憤りは理解していますが、バーチャルでは何も解決にはなりません。

対談が実現した暁には、是非ともその「やるべきこと」をやっていただきたく。よろしくお願いいたします。