WASA 鳥プロ25代 OB報告会
著
昨日24日の午後、WASA鳥人間プロジェクトの25代のOB向け報告会に参加しました。会場は日本女子大学の香雪館501教室。13時開始のところを13時半と勘違いしていたのですが、タイミング良く学習院大学の近くからバスに乗って移動できたので、派手に遅刻せずに済みました。さすがは女子大、乗り込んだバスの車内からして女の子ばかりで非常に緊張させられたわけですが、それはさておき、思ったことなどをつらつらと:
- 進行上いきなりパート個別にお話が始まったのですけど、総論→各論→総論みたいな流れが欲しかったです。活動面と技術面のそれぞれにおいて、25代は何を目標としてきたのか。そこをまず概観したうえで、パートごとの報告を展開し、最後に全体を総括するっていう。
- 目標がやや曖昧だったり、目標の達成基準がわかりにくかったり(客観的に達成状況を評価しにくかったり)して、単なる感想に聞こえた報告があったのは個人的には残念。具体的なゴールは何で、それをどれだけ達成できたのかって部分を、もっと意識して明確に報告していただきたかったです。
- モチベーション云々については、例年聞かれる話題ではあります。十人十色、義務感を感じ始める/楽しみを見出せなくなる作業量の閾値というのは人それぞれ異なるわけで、究極的にはメンバー間にある価値観の差異をどの程度の幅に収斂させるべく努力するのかっていう話になるのだろうと思います。
- 新しいことに挑戦することの意義について否定はしませんが、一年サイクルで代替わりする組織の特性を踏まえるなら、慎重に検討すべきだと思います。かなりの確度でもって機体性能が向上する見通しがあるなら別ですが、ただ「違うこと」をやりたいとかいう理由だけでそれを実践するのは危険かと。
- 次にやるべき工程をちゃんと考えるのは確かに大事。でも本来、それは都度で行うのでなしに、プロジェクト開始時に全体およびパート個別のWBSを作成すべきでしょう。もちろん、プロジェクトの途中で定期/不定期にその見直しを行い、精度をあげたりスケジュールを調整したり、全体最適化と部分最適化のバランスを改善することも必要だけど。
- コスト管理について、まだまだ改善が必要ですね。逆にいえば、いまからそういう予実管理的なことへの理解と実践を深めておくと、社会に出たときにいろいろスムーズだと思います。あとは、毎月が無理でも3ヶ月単位とかで収支をしっかり出し、状況を逐一共有すべきでしょうね。無い袖は振れないのですから!
- コスト管理もそうだけど、教育については、サークルなりプロジェクトの持続可能性という視点から見直しても良いかも。
……とまぁ、そんな感じです。とはいえ、鳥コン休止という大変残念な事態に直面しながらも活動を維持し、機体を完成させ、試験飛行を繰り返した25代の皆さんには(報告会の開催まで含め)本当に「お疲れ様でした」という気持ちで一杯です。そして26代の皆さんがんばってください、きっと試験飛行には一度は顔を出させていただくかもです。