宇宙暮らしのススメ:小惑星移住計画
野田司令、あるいはマツドサイエンティストとして知られている?野田篤司氏のお書きになった『宇宙暮らしのススメ:小惑星移住計画』を読了。書店店頭で立ち読みした際には、前半の宇宙そのものや宇宙における現象については既に聞き知った内容が多かったし、後半は過去の研究日誌における主張をまとめただけのように思われたため、一瞬買わずにスルーしてしまいそうになったけど、価格が手頃だったのと最近あまり宇宙モノの本を読んでいなかったので復習?を兼ねて購入、一気に読了。時をほぼ同じくして、ホリエモンや松浦氏も本書に言及されています。
僕にとっての本書のハイライトは、実はどの章でもなくて、あとがきの以下のくだりでした:
自分自身に問いかけている内に、全く逆の事に気付いた。原因と結果が逆なのだ。「宇宙に対する夢が実現しない」から「夢を見てはいけない」のではなく、「夢を見ない」から「夢が実現しない」のだ。「現実が厳しい」から「夢を語ってはいけない」のではなく、「夢を語ってない」から「現実が厳しい」のだ。
......けだし名言かと。本書では野田氏は「現役宇宙エンジニア」以上の肩書き、身分を明らかにされてはいないものの、なんとなく上記のくだりを読んで、今後の氏の活動に一層期待せざるを得なくなったというか。いや、自分もしっかり夢を見、夢を語り続けなければいけないのですけど。
ちなみに実を言うと、直接の面識って過去に一度あったかどうかぐらいなんですが、野田司令は同じサークル(早稲田大学宇宙航空研究会、通称WASA)の先輩だったりするわけで、まぁそういう繫がりに起因する応援的意味合いからの購入、という側面もあったかな。もっとも氏は、WASAのなかでもロケットプロジェクトのほうで活動していたはずで、当初は掛け持ちしていたけど程なく鳥人間プロジェクト一筋になってしまった僕との接点は、あってないようなものですけど(残念ながら)。
@kazuhitoは、木達一仁の個人サイトです。主に宇宙開発や人力飛行機、Webデザイン全般に興味があります。Apple製品と麺類とコーヒーが好きです。南極には何度でも行きたい。アクセシビリティおじさんとしてのスローガンは「Webアクセシビリティ・ファースト」。