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有人ロケット研究会 第12回定例会

昨日のことですが、母校である早稲田大学理工学(今は「大久保キャンパス」改め「西早稲田キャンパス」らしい)の53号館204教室で催された、有人ロケット研究会(MRP)の第12回定例会に参加させていただきました。僕はMRPの会員ではないけれど、非会員でも(しかも無料で)参加できるイベントがあるというのは本当にありがたい限りです。高田馬場で下車したのは久しぶりで、昼飯にがっつりべんてんのつけ麺を食してから参加。内容は会員から4名と、非会員から2名の計6名の方々が、それぞれのテーマで講演をされました。

アメリカでの大型モデルロケット打ち上げ(石井亮氏)

ハイパーロケット(K型)をアメリカで打ち上げたときの様子を、動画を中心に報告されていました。小型のモデルロケットよりも燃焼時間が長いでしょう?と強調されていましたが、確かに。今までは計測装置を積んでおらず、到達高度も理論値でしかないらしいのですが、今後は高度計、加速時計、GPS、レートジャイロ、地上と通信するための無線LANなどを積むらしい。また、日本国内に打上げ場所を求めて、現在三宅島を検討中だとか(首都圏だとニュースになりやすく、また交通費も安上がりだから)。凄いです武蔵野ロケットクラブ

ユーリズナイト2009開催報告(中村大地氏)

今年のYuri's Night全体というより、その東京会場でのイベント、アポロ計画40周年記念講演会の開催報告。既に当日の模様はニコニコ動画には公開されていて、今後YouTubeでも公開されるらしい。参加申込みはトータルで193名(うち講演のみが96、懇親会のみが3、講演・懇親会共が94)あって、実際の当日の来場者は150〜160名だったとか。来場者内訳は71.5%が社会人、27.5%が学生とのこと。発表した中村氏はまだ20歳の大学生でしたが、非常にしっかりした発表で、感心しました。

日本での宇宙観光構想の歴史(大貫剛氏)

僕にとってはサークル時代の先輩で、今は宇宙業界で働く大貫さんの講演。スペースシャトルバブルと、ゼネコンがこぞって宇宙開発にコミットしていた頃の景気という「2つのバブル」の話からスタート。観光丸や宇宙丸、ほかにも日本国内で多くの検討がなされてきたにもかかわらず、なぜ一向に宇宙観光が実現されてこなかったのかを解説。途中、宇宙先端活動研究会やロケット人間研究会といった懐かしい名前も!!H-IIロケットの開発過程で暗黙的に(加速度や振動などの環境につき)有人打ち上げが意識されていたというのは初耳かも。

サブオービタル最前線、世界のスペースポートなど(大貫美鈴氏)

来週、宇宙に行ってきます』の著者、大貫さん(上述の大貫さんと「親子」呼ばわりされてショックを受けたとか何とか)の講演。基本的には既に同書のなかで記されている内容が大半でしたが、気になった点としては4点:

IHIの宇宙観光機開発構想(多屋公平氏)

IHIで比較的最近取り組まれているTDM、すなわちTotal Design Managementを用いた宇宙弾道飛行機の設計手法についての紹介。有識者へのアンケートなどから要件を抽出、優先度を求めるなどし、50,000通りのパターンから17の構想に絞り込んで行くというプロセスを、興味深く拝聴しました(同じ手法を人力飛行機とか、Webサイトに適用したらどうだろう?とか妄想しながら)。質疑応答で、稲波氏が相変わらずのハイテンションで質問していたのも印象的。

再使用小型ロケットについて(野末辰裕氏)

大学やいくつかの企業が連携して取り組まれていたという再使用小型ロケットについて。ポンプの開発から着手していた点に、なにげに会場にいらしていた松浦氏が突っ込みを入れていました(曰く、通常のエンジン開発でそこから着手することは一般的ではないとか)。ふむふむ。

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