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藤田晋の仕事学

衝動買いした『藤田晋の仕事学 自己成長を促す77の新セオリー』を読了。Web業界のみならず、一時期は奥菜恵と結婚(そして離婚)したことでその名を広く一般にも知られているかもしれない、サイバーエージェント代表取締役社長CEO、藤田晋氏の最新著作。とはいえ実は、『日経ビジネスアソシエ』の「渋谷ではたらくキャリアアップ術」という連載に加筆修正したのが本書らしい。過去の著作、具体的には『渋谷ではたらく社長の告白』はスルーしてたんですが……めくって見てちょっと面白そうだったのと、後はやはり自分と同い年ってことだとか、オン・ザ・エッヂで働いてた頃には某案件で週に一度はサイバーエージェント社を訪れていた経緯から、藤田氏の言葉に興味が湧いて。

氏の考え方のみならず、サイバーエージェント社内の様子を部分的にだけど伺い知ることもできるという意味で、面白かったかな。たとえばキャリアチャレンジ制度、これは社内異動公募なのだけど、実はそれを部門単位でマネジメントがうまく行っているかのバロメーターとしても使っている的お話とか。個別には、第4章「初めて上司になる人に」で孤独と批判に強くなくてはいけないという節が印象に残りました。これは実際、自分の実体験を通じて賛同できるのだけど、孤独や批判を乗り越えるプロセスを経ずして獲得できないマネジメント能力って確かにあるのだろう、と。孤独に関しては基本的には平気だし、どちらかといえばむしろそれを嗜好してすらいる部分があるけど、受けた批判への対応についてはいまだに不得手なんですが(汗)。あとは、第2章に登場したロールモデルのお話。藤田氏はそれを「前例」という言葉に置き換えていたけれど、なるほどロールモデルを探して追随するってのは前例主義に通ずるものがあるなぁと。

気づいた限りでは一カ所、p.85に誤植(「競争争社会」)を発見。

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