来週、宇宙に行ってきます
著
僕が国際宇宙大学(ISU)に参加する際、大変お世話になった大貫さんの著作『来週、宇宙に行ってきます』を読了(ちなみにコレ、アポロ計画40周年記念講演会のときに購入、サインしていただいたもの)。副題に「宇宙旅行」の4文字があるように、基本的には宇宙観光に関する現状を概観した本なのですが、民間による宇宙開発の進捗を知るという意味でも、素晴らしいまとめになっていると思いました。加えて、フルカラーで税抜き1,500円は安いと思います。あとがきから少し引用します:
パッション。パッションに突き動かされ、駆り立てられてきました。宇宙と私を結ぶものはこの言葉につきるように思います。
カタカナ表記の「パッション」って、個人的にはルー大柴が想起されてしまってアレなんですが……それはさておき大貫さんは、まだ清水建設にお勤めだった(そしてISUの日本事務所が同社内に設置されていた)頃から、とても情熱的に宇宙開発に取り組まれている印象を受けていただけに、上記のくだりは激しく納得。既に目にしたり聞き知っていた内容は多かったですが、興味深いトリビア(グレゴリー・オルセン氏はデジカメをISSで紛失したらしいとか、アニューシャ・アンサリ氏がメール&電話の無制限利用に支払ったのが約2,000万円とか)も、本書には少なからず掲載されていました。
ところで本書には、宇宙旅行に申し込んでいる3人の日本人へのインタビューが掲載されています。この手の話題では必ずといって良いほど登場するぐらいメディアへの露出度が高い稲波氏、3人のなかでは唯一面識がある箱田さん(来週、宇宙に行ってきます - 情報考学 Passion For The Futureを読んで驚いたのだけど、橋本大也氏と同じフロアでお仕事されてるんですね!)、そして僕がキャンセルしたSpace Adventures社のツアーに申し込んでいるという河邉氏。宇宙を目指す想いは三者三様、それぞれに面白いのですが、河邉氏的に昨今のSA社の動向をどう捉えているか、聞いてみたいな。