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吉田二美氏@THE21

書店でTHE21という雑誌を立ち読みしていたら、ちょっと気になる記事があったので衝動買い。「いまを輝くビジネス・ウーマンの肖像」というコーナーで、国立天文台にお勤めの天文学者、吉田二美氏が取り上げられていたのです。天文学を志すきっかけになったというのが、僕の父の愛読書であった寺田寅彦の随筆『茶碗の湯』という点、またデスクの写真に映り込んでいるMac miniやらMacBook ProからMacユーザーでいらっしゃる点で、一方的に親しみを覚えてしまいました。なんでも天文学の道を諦められず公務員を辞めて大学院に進学し、研究者の仲間入りを果たしたという。辞めるまでのあいだも、働きながら夜は大学で研究なんて生活をしていたそうで、そんな話を聞いてしまうと、自分の「好き」を貫かんとする姿勢なんてまだまだだなって思います。

天文学の研究者になることをあきらめ、宇宙との接点を捨てることに不安や戸惑いを感じる日々が続いた。そして、とうとう吉田は昼間は仕事をしながら、終業後に大学で研究をする、“アフターファイブ研究”を始めたのである。

研究そのものがやりたいことなら、どんな苦労も厭わないし苦にも思われなかったのかもしれないけど、日々の生活はそれなりに大変だったことでしょう。二足わらじを履くには、体力も相当必要だったでしょうし。仕事を続けながらも大学院で学ぶという選択、僕は結構昔からうっすら検討してはいるものの、なかなか次の一歩が踏み出せないのは、単に臆病なだけってのもあるし、研究したい対象が絞り込めないという理由もあります。まぁ進学云々はさておき、指向する世界と接点を少しでも増やすべく、具体的な行動を取るよう心がけなくては、と思いました。最後に、とりわけ印象的だった吉田氏の言葉を引用・覚え書きしておきます:

大学を卒業後、研究職につけなかった私は、まさにワーキングプアの走りだったかもしれません。でも、いまは天文学者としての場所を見つけられました。その理由は、周囲の雑音に耳をふさぎ、ときには無視しながら、愚直に自分を信じて、前だけをみてきたことにあると思っています

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