お金を知る技術 殖やす技術
著
2009年最初の読了本は、小宮一慶著『お金を知る技術 殖やす技術』でした。元日に実家の自転車でドトールコーヒーまで出かけて読み始め、その日のうちに読み終えたという。相変わらず金融リテラシーが低いので、少しでもそのあたりを補強できればというのと、副題にある「貯蓄から投資」にだまされるな
との言葉に惹かれて購入しました。もとより、昨年来の景況下では以前と比べ自分のなかの投資熱はだいぶ下がり、貯蓄で資産をしっかり守りながら経過を見守ろうとの考え方を強めていたわけですが。個人的に面白かったのが第3章「日本人は株嫌い」のウソ。過去に仕入れてきた知識の一部に誤りがあった、という気づきを得ることができたからなんですが、章のまとめの部分を引用しておきます:
- 日本人の家計の株式保有率は、欧米諸国に比べて低くない。
- 大衆レベルでは、米国の家計よりも株式保有量が多い。
- 「米国人は株で運用、日本人は預貯金」という“常識”はまちがっている。
特に第2項については、平均値の受け取り方に注意というか慎重さが必要ということを改めて思い知らされました。鵜呑みにしてはいけないな、と。そして今後具体的に何をどうしていけば良さそうか、については第6章「投資の達人」への3ステップが参考になります。「守るお金」と「攻めるお金」を明確に区分、把握することが第一ですが、後者については
金融商品を体感しながら勉強する
より高度なリスク商品にも挑戦、「歯止め」を忘れずに
「会社の目利き」になって株式投資
というステップアップ法が紹介されていました。自分にはまだまだ、第2ステップへの道のりすら険しいように感じますが、少しずつでも金融商品とその周辺知識学んでいこうと思います。ちょうどその6章のなかで、個人的によく目にする「守・破・離」の言葉が登場するのですが、まずは「守」ることでしっかり型を会得しなければ。