KEKの一般公開
著
このところ天候が不安定で、ひどい雷雨に遭ったりしていた関係で、結構ギリギリまで行くかどうか迷ったのですが、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の一般公開に息子と二人で行ってきました。お目当ては、実は加速器云々よりも日本国内で初めてWebにHTML文書を公開したWWWサーバだったりしたのですけど、もともとこの手の施設見学に興味があったのと、10月25日に予定されている筑波宇宙センターの一般公開に息子を連れて行くその予行演習的な意味合いを込めて……。結果的に、11時過ぎに家を出て18時頃に帰り着くまで、一度も傘をさすことく移動できたので、とても助かりました。
往復には初めてつくばエクスプレスを利用。まだまだ駅舎も車両もピカピカしていたし、混雑も全くしていなくて、快適に移動できました(往路は区間快速、復路は快速に乗車)。JRバス関東は確か、つくばエクスプレスの秋葉原〜つくば間、片道大人1,150円と同じ料金で東京駅〜つくば間を運行していたと思いますが、渋滞に巻き込まれる心配がないぶん、つくばエクスプレスのほうが人気があるんじゃないかな?僕がかつて、毎月筑波宇宙センターに出向いてた頃につくばエクスプレスが開業していたら、ずっと楽だったハズのように感じた次第。
一般公開の感想ですが、全体的に非常にうまく運営されているように感じました。つくば駅からKEKに向かう無料のシャトルバスに乗る時点で案内図とスタンプラリー用の台紙、それらを首からさげられるような紐付きのケースが配布されたり、広大なKEK内をしっかり巡回バスが2方向に一定間隔で運行されていたり。来場者には子供も結構多かったのだけど、そういう層を意識した工夫、構成などが随所に見受けられたし。欲を言えば、ベビーカーのような大きな荷物を預かってくれるようなサービスがあれば利用したかったけれど、あったのだろうか?それを確認しないまま各施設の見学に出発してしまった自分が悪いのだけど。到着してまずは腹ごしらえ……というわけで食堂でカレー(270円)と冷やし中華(360円)を食した後、見て回った施設は以下のとおり:
- 研究本棟
- 電子陽電子入射器
- KEKB Bファクトリー加速器
- KEKB Bファクトリー加速器 超伝導空洞
- Bファクトリー筑波実験棟
これ、実は案内図に「おすすめコース」として挙げられていたうち、「迫力を体感しよう」というのにほぼ則っています。こうしたコースの提案は、僕のような門外漢にとっては大変ありがたい。しかし、事前に予備知識を十分インプットしておくことができず、また時間の兼ね合いもあってやや駆け足での見学となってしまい、各施設にある機材や展示を咀嚼するまでには至らなかったのが残念。次にまた一般公開に参加する機会があれば、しっかり予習をしたうえで参加しなくては。それでも日ごろ足を踏み入れることの無い世界、ある意味において非現実的な空間なり光景を目にするというのは、それだけでも楽しかったし、息子も何かしら感じ取ってくれていると良いのだけど。
ちなみに、お目当ての日本初のWWWサーバについては、昼食後に真っ先に訪れた研究本棟にて、無事感動の?対面を果たすことができました。しかも運の良いことに、そのWWWサーバを立ち上げられた森田洋平博士と偶然お会いすることができ、一緒に写真撮影&Webでの公開についても許可をいただけました。日本におけるWebの黎明期については、The first WWW server in Japanなどで経緯を確認してはいたのですが、そのリソース中にも登場するアノ森田博士とお会いすることができ、非常に嬉しかったです。