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学歴とか就職とか

微妙に盛り上がって?いるようですね:

本件に関して特別に何か意見を持っているわけではありません。ただ一連の記事を読んで、自分の過去の経験を、ほろ苦く思い出したりしましたよ。僕は早稲田大学理工学部機械工学科の出身で、「どちらかといえば」高学歴として評価・分類される類の人間だという認識はあるにせよ、そういった社会的評価とは裏腹に、自分がどれだけ薄っぺらくて実力の無い人間かというのは、自分が一番よく理解しているつもり。そうであるがゆえに、高学歴の人間として見られること、それに基づいて何らかの評価を受けることに対しては、(在学中も今もなお)基本的に嫌悪感を抱きます。

そんな僕は、いわゆるロスジェネ世代に属してはいるのですけど、大学4年生の頃といえば就職活動もせず、かといって大学院を受験するでもなく(それどころか真剣に留年の可能性すらあった)、研究活動そっちのけでアルバイトに精を出していました。大学院を出ていないことについては、いまだ若干のコンプレックスを抱いていたりもしますがね。とにかく、アルバイトを通じてWebサイト構築に取り組むことが当時は好きだったし(4年生になるまでの3年間はすべてを人力飛行機/鳥人間コンテストに捧げて終了)、卒業研究よりも目の前のやりたいことに没入するのが「正しいこと」だと妄信していたから(若さって怖いね)。まぁ今思えば、大学での成績は惨憺たる内容だったし、将来やりたいこと(=宇宙開発への参加)と大学の授業とか研究を通じて学べることの乖離を感じていたから、割と早い時点で「大学で学ぶこと」と「社会に出て何でご飯を食べていくか」のあいだにある文脈なり紐付けを、自ら断ち切らざるを得なかったってだけかも知れないけど。

それでも自分がid:iammgさんの提起する「没落エリート」と言われるような存在に(少なくとも今までのところは)なっていないと思えるのは、単純に運の良さだったり、上述の嫌悪感も少なからず手伝ったにせよ、「けもの道」を歩むことを厭わず、むしろ自ら好き好んで「高速道路」から飛び降りたことが、性に合っていたからなんだろうなぁ(梅田望夫氏が「けもの道」だの「高速道路」といった言葉を流行らせるより遥かに昔のことでしたが)。あるいはひょっとすると、コミュニケーション能力の高低はさておき、可能な限り学歴の高低が関係しなさそうな生き方を選択することで、無意識のうちに自分なりのポテンシャルを引き出そうとしていたのかな(どういう類のポテンシャルかはともかく)。

……というわけで、ちょっと思い出話など書いてみました。どうでもいいですね、すみません(謎

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