鳥人間コンテスト 2008 2日目
著
朝4時前に起床、5時過ぎにはビジネスホテル彦根を後にして、再び松原水泳場へ。人力飛行機の並ぶ砂浜を散策しながら観覧席に向かいました。天候は概ね、時折日が射す程度の曇り。朝早いうちは、昨日と同様に対岸の稜線までくっきり見えるぐらいクリアで風も穏やかだったのだけど、飛行条件的には昨日よりも難しかったかな?というわけで鳥人間コンテスト2日目、人力プロペラ機ディスタンス部門を観戦した覚え書きです。
- 東北大学 Windnauts
- 背風の中を離陸。やや高度落として損をするも、その後は安定して順調に飛行。南に進路を取り、18km地点で(GPSを使った表示上では)かなりのピンポイントな旋回。そして、まさかの?折り返し飛行達成(飛行距離36キロ!)まさかディスタンス部門で、これほど早い時期に折り返しの達成を目の当たりにすることになろうとは。関係者の皆さん、おめでとうございます。
- 静岡大学ヒコーキ部
- 低翼、中央プロペラ、V尾翼という特異な機体デザイン。プラットフォーム上で準備中に駆動系のチェーンがはずれてしまったらしく、しかもそのまま(実質、滑空機として)飛行する羽目に(おそらく短時間では修理することが難しく、後続機が既に花道に並んでいる都合から)。飛び出し後に桁が折れて墜落、記録は29.53m。
- Team Birdman Trial
- 恒例、芝浦工業大学の二人乗りの機体。ピッチングがややアップ気味で飛び出すもその後に安定、飛行距離は3044.00m!二人乗りでこの記録は素晴らしい。順位的にも2位ということで、おめでとうございました。
- 横浜国大 横浜AeroSpace
- 中央プロペラ、先尾翼の機体デザイン。離陸後なかなか機首上げできず、ようやく上げったと思ったら、右翼の桁と胴体がほぼ同じくらいに折れて着水。飛行距離57.51m。
- 京都大学 Shooting Stars
- 伝統的にプロペラが機体最後尾にレイアウトされた機体デザイン。「けつペラ」との言葉に解説席の鈴木さんが激しく嫌悪感を示していたけど、単に横文字文化に影響され過ぎな気も。それはさておき、 機体は北方向に湖岸に沿うように飛行を続け、2015.38m地点で着水。残念ながら、チーム記録の2054.41mは上回れず。
- 金沢工業大学 夢考房
- 例年通り、先尾翼&二重反転プロペラの機体デザイン。515.25mを飛んで着水。
- 愛知工業大学人力飛行機同好会
- 観覧席からでは確認できなかったけど、楕円翼だそう。機首上げできず、風に煽られながら着水。飛行距離57.48m。
- 滋賀県立大学 白井 宏明
- 機体製作が間に合わず、棄権した模様。
- COOLTHRUST
- ダイブこそしなかったものの、飛び出し後間もなく右、翼桁が折れて着水。試験飛行中に折れた3箇所のうちのどこか、が折れたのかと思ったけど、後で聞いた話によるとそうでは無いらしい(クラックを見逃してしまっていた説)。飛行距離は無念の51.98m。
- 広島大学工学部 HUES
- プロペラを両翼に備えた双発の機体デザイン。風に煽られつつゆっくりと飛行、着水。406.80mを飛行しました。
- 九州工業大学 KITCUTS
- 先尾翼、ただし垂直尾翼は機体最後尾という機体デザイン。見ていたなかではダントツに「熱い」応援だったけど、団長さんが何て言ってたのかは聞き取れませんでしたw 飛行はピッチングが安定せず、141.44mで着水。
- 工学院大学 B.P.Wendy
- やはりピッチングが安定しない飛行。しかしそれなりに飛距離を伸ばして、記録は963.50m。
- 東京工業大学 Meister
- 離陸後の高度損失には冷やっとさせられたけど、その後安定。しかし高度は低いままで北に進路を取って飛行、風がきつかったのか、誰も予想しないぐらい早い時点で力尽きて、記録は1555.06m。
気象条件的に厳しかったことや、COOLTHRUSTと東工大の両強豪が残念な結果に終わってしまったために、全体的にはやや盛り上がりに欠けてしまったかも。とはいえ、東北大が大会初の往復フライトに成功した快挙はとにかく素晴らしかったと思います。9月15日のオンエアを楽しみに待ちましょう>誰