WASAの試験飛行を見学
著
直前まで悩みましたが、自分にとっては今週末が鳥人間コンテスト本番前に試験飛行の見学に出かけることのできる最後の機会であることから、かつて所属していたWASAの試験飛行を見に、富士川滑空場まで出向くことにしました。人力飛行機の飛ぶ姿を一度でも多く目にしたいという欲求には、やはり逆らい難いものです。今年のチーフの岩間さんからいろいろ情報をいただきつつ、会社よりいったん帰宅、東京駅からムーンライトながらに揺られて富士駅へ。車内ではとにかく寝過ごして大垣まで行ったりしないよう、睡魔と戦うので精一杯。1時21分に富士駅着、ホームに降りるなり異常な湿度にウンザリ。
そこから富士川滑空場までは、送迎の申し出を断って一人徒歩で移動。新富士駅から歩いたことはあれど、富士駅からは初めて。深夜に見知らぬ街を歩くって妙に高揚感があります。国道1号に出てしまえば後は楽勝……都合1時間歩いた後、道の駅『富士』に立ち寄りました。事前に無線LANスポットがあることを調べていたのです。時間的にお店等は閉まっていましたが、ルータの電源はつけっぱなしなのか、無事外から電波をキャッチw そこで小休止を兼ね、しばらくメールやWebをチェック。最後に長い長い新富士川橋を渡って、無事WASAの駐機場へ。海側では、YAMAHA Team Aeroscepsyがスタンバイしていました。天候は終止曇りながら風は比較的穏やか。WASAが陸側の半分(400m)を使い短距離飛行をこなしつつ、タイミングを見計らってYAMAHAが800mの飛び切りを数本こなす展開に。
WASAの試験飛行は、さすが手引き書を作り公開しているだけあって、上手く運営されていたと思います。指示の伝達にしろ機体の支持にしろ、全体的に安心して見ることができました。ただ、肝心の機体の操縦性能は今ひとつのようで、真っすぐ飛ばすことがまだ完全には出来ていないように見受けられます。これには機体の持つ安定性や応答性、パイロットの機体に対する習熟度といった複数の要素が絡んでいるわけですけど、果たしてパイロットが意図した通りにラダーが切られているかどうか?という点を特に不安に感じました。個人的にフライバイワイヤ方式に馴染めない理由の一つとして、その部分の検証が難しいってことがあるんですが(リンケージワイヤ経由なら物理的フィードバック情報から検証がしやすい)。まぁ次週、最終回で操縦性の改善が確認できると良いのですけど。
最後にプラットフォームからの離陸を想定したスタート練習をこなして、本日の試験飛行は終了。会計の方がいなかったので、とりあえず岩間さんに寄付金(といっても一万円だけですけど)を渡して帰宅の途につきました。昔の記憶を頼りに新蒲原駅まで歩いて上り電車に乗ったものの、居眠りをしてしまって気づいたときには逆方向に向かっていました(しかも再び富士駅まで戻っていた!)。慌てて上り電車に乗り換え、失った時間を取り戻すべく三島から新幹線を使い、12時半ぐらいには家に帰りましたとさ。