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脳と気持ちの整理術

築山節著「脳と気持ちの整理術—意欲・実行・解決力を高める」を読了。積もりに積もっている仕事に対し、いかにストレスを溜め込むことなく、前向きに取り組むかってあたりで参考になればと思い買った一冊。ちなみに同じ築山氏の書いた「脳が冴える15の習慣—記憶・集中・思考力を高める」は、今年の2月に読んでいましたけど、やはり論調として双方に共通しているところも少なからずあったように思います。

第1章でまず再認識したのは、健康の大切さ。脳がしっかり機能する大前提は、やはり脳そのものが健康であること。さすがに年齢的に厳しくなってきた(笑)こともあり、徹夜はもちろん夜更かしも極力避けるようにしていますが、寝る時間にはしっかり寝ないとね。健康面での自分の課題は、三度の食事のリズムを保ことと、運動不足の解消かな……こと後者については、独身時代に通っていた時期もありましたけど、スポーツクラブの類に改めて入会することも検討しています。体力の低下=集中力の低下、を如実に痛感する今日この頃なので。

続く第2章で学んだのは、まとまった時間ができることなどないという真理。新書を一冊読むにも、ある程度まとめて一気に読み進めたいほうなのですが、それを待っているようでは、いつまで経っても読み始めることなんてできない、と。また第4章では、制約があればこそ良いアイデアが生まれるという話が印象的でした。これは、標準とか仕様といった類への準拠が創造性の妨げになるといった論調に対する反論として、自分がよく持ち出す文脈でもありますが、脳神経外科医の視点から同じことが語られているのは心強い(謎)。そして第5章で得た主要な気づきとしては二点、時間的視野を広げることは前向きになるための方法の一つであること、目標を具体化することによって理性的な制御はしやすくなるということ。

あとがきのなかで、築山氏は(僕がまだ読んでいない「フリーズする脳」とああせて)三冊ともお読みいただけると、脳を上手く使うコツをより深くご理解いただけると思います、と書いていました。まぁそれが本当かどうかは読んでみないことには何ともですけど、(一冊目を読んだときにも感じたことですが)この方の論説には説得力があるなぁと思っているので、もしかしたら近く三冊目も読んでみるかも、です。

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