土井隆雄宇宙飛行士帰国報告会
著
東京商工会議所4階にある東商ホールで催された、土井隆雄宇宙飛行士帰国報告会に参加してきました。このイベント、申し込み者多数の場合は、先着順にて入場者を決定
とあったのですけど、結果的には当選できた模様。開場の10分後くらいに着いてみれば、既に前半分の座席は埋まってしまっているほどの盛況?ぶり。やや困惑しつつ端のほうの席をかろうじて確保した直後、不意に僕の名前を呼ぶ声がして、見れば宇宙フォーラム在籍当時お世話になったF氏がいて超焦りました(謎)。全体的にどんな客層か、ってのも興味があったんですが、予想以上に子供とか家族連れが多かったと思います。会の進行は概ね次の通り(開会と閉会の挨拶はそれぞれ別のJAXA理事が担当)。
- NASA制作ビデオ(7分程度)を見ながら土井宇宙飛行士によるミッションハイライトの解説
- タレントの真鍋かをりや毎日新聞科学環境部長の斗ヶ沢氏と、ミッションの写真を見ながらのトーク
- 質疑応答(事前に募集したなかから選ばれたもの2問と会場の子供たちから3問)
気になったポイントは以下の通り:
- 初めて生で真鍋かをりを見ました。顔小さいなぁ。
- 土井宇宙飛行士、1954年生まれだから今年で54になるはずだけど、とても若々しく映ります。そしていちいち「〜ですね」って口調がとても温和な印象。
- 真鍋かをり、ブーメランの成功を知ったきっかけにわざわざYahoo!ニュースの名を出してたけど、宣伝?
- 土井氏、航空機の飛行高度に3kmと低めの値を出していたのが気になりました。僕はだいたい、国際線の10kmという高さを覚えていたので。
- 土井氏に真鍋かをりがスペースシャトルはなぜ地表に向かって落ちてこないのかとか、飛行中に常時エンジンは動いているのかとか、それって今この場で聞くようなレベルの質問?と思えることを尋ねていたのは、素じゃなくて台本通りなんだろうな。ちびっ子も多かったから、あれはあれで良かったのかな?
- 全員が箸を使ってのディナーパーティー、みんな料理を落とさず食べれたよってネタは面白かったです(微小重力環境ゆえに落とすわけがないというオチ)。
- 一番人気の日本食の宇宙食はおいなりさんだけど、お湯を使って20分待たなければいけないのだとか。待ちきれずに食べると真ん中当たりが乾いているそう。
- 宇宙では禁酒と聞いてショックを受ける真鍋かをりw
- 例の縫い目がなくて発汗作用の高い(NASAの運動着はすぐグショグショに濡れたらしい)、殺菌作用があって洗う必要も無い日本で開発された運動着、もうすぐ売りに出されるらしい。
- 平原綾香の歌う「星つむぎの歌」、土井氏はiPodに入れて持参し宇宙で聞いていたそう。
質疑応答の内容は概ね以下の通り:
- 前回と今回の飛行の違いは?
- 微小重力環境に身体が慣れるまでにかかった時間が今回のほうが短かった。前回はむかつきが取れるまで3日かかったが、今回は翌日には快活になった。前回の飛行の体験をまるで身体が覚えているよう。
- 宇宙飛行士になるには?
- 色んな方法がある。お金を払って行く方法もある。憧れを持ち続けることと、健康が大事。
- ウェイクアップコールで「星つむぎの歌」とゴジラとでは、どちらがよく目覚めた?
- ゴジラのほうが勝っていた。ゴジラは皆好きな曲だった。
- 宇宙飛行士になって気をつけていることは?
- 健康。強い持久力のある身体が必要だから。
- (今回の飛行で)一番難しかったことは?
- 日本の船内保管室を持ち上げるときはドキドキした。少しずれるとシャトルを壊してしまうので、とても慎重に仕事をした。
もっと今回のミッションに特化したお話が聞けるかと思っていたけど、そうでもなかったような。まぁそれでも、土井宇宙飛行士の生の言葉として宇宙体験を聞かせていただく貴重な機会が得られたのは、とても有り難かったです!!