最後の秘境・世界遺産武陵源と桂林漓江下りの旅 6日目〜帰宅
著
そういうわけで、最後の晩は広州市内でも5つ星ホテルの東方賓館に深夜のチェックイン&滞在をしたのですが、個人的には激しく仕事に追われる羽目に。なにせ翌朝部屋を出るまでに、某イベントの講演に使うスライドを完成させ、関係各位に送らなければならず……そのくせしっかり2時間ほどベッドで寝てしまったせいで(普段の運動不足がたたり前日の山歩きで疲れてしまったのです)、朝のシャワーはおろか朝食も抜いて作業に没頭。フィルタリングのせいか宅ふぁいる便にアクセスできなかったものだから、急遽別の類似サービスを探したり、少しでもより速い送信手段を探してみたり。結局無事ファイルやらメールを送り終えたのは部屋を出なければならない時刻の10分前……いやはや、焦りました。部屋でネットに接続できなかったら、どうなっていたことか(滝汗)。両親いわく、このホテルでの朝食はかなり素晴らしかったらしく、抜いたことは後でさんざん責められましたけども。
既に初日にツアー6日目に予定していた観光を終えていたので、単に一軒、土産物店に立ち寄るだけの午前中でした。ツアー中、通算で3回ほどこの種のお店を訪れたわけですが、どこも扱っている品にそれほど大きな違いはなく、また店員の対応も同様。無料のお茶で軽くもてなした後は、とにかく粘り強く何か買ってくれはしないかと日本語で(しかも大抵はマンツーマンで)接客してくるという。その点は教育が行き届いているなぁと思ったし、いまだに日本人は大量に物を買ってくれる優良顧客みたいなステレオタイプが根強いのか、あるいは今なお事実としてそうなのかがよくわからなくなったりして。いずれにしても、土産物にはまったく興味がなく、今回のツアーで使った現金といえば飲み物代とインターネット接続費「だけ」の僕にしてみれば、最終日に一軒訪れるだけで十分なんだけど、と思った次第。ツアー全体がパッケージ化されているがゆえに、いかんともし難いポイントではあるのですが。
その後空港に向かいチェックイン、荷物を預けるなどしてから、ツアー中(中国国内では)最後の食事となる昼食を空港に隣接したレストランで。小籠包などが出されました。帰りの便であるJL662便に搭乗するまでまだ時間があったので、出国審査&手荷物検査後に同僚向けのお土産を買った後、一縷の希望を抱いてMacBook Proを起動するも、利用できる無線LANは無し……残念。待ち時間の途中、館内放送で気付いたのですけど、すぐ隣のゲートからは成田行きの便が先に出発していました。ツアーで来ていなければ、そちらの便に振り替えてもらって、名古屋ではなく成田に帰るのに、などと思ってみたり。無論、参加ツアーを検討する段階では成田発着のものを探しはしましたが、内容・日程・料金のいずれにおいても納得のいくものがありませんでしたから、致し方ないのですけど。
帰りの飛行機の座席は後ろのほう。機内は結構空いていたので、離陸後しばらくしてから別の窓際の席に移動して爆睡。食事の時間帯にもまったく気付きませんでした。九州上空にさしかかったあたりで目が覚めて、客室乗務員の方から食事・飲み物は要らないかとしつこいぐらい聞かれたけど、パスしまくり。だってお腹の調子がイマイチだったから(本場の中華料理は確かに美味しいのだけど、連日では自分には油がきつすぎました)。あまり強く勧められたものだから、仕方なくおつまみを3袋、いただきましたw そんなこんなで無事、ほぼ定刻に中部国際空港に到着。ほかの参加者の方々や、添乗員の宇野さんともいよいよお別れ。宇野さんにはこの6日間、本当にお世話になりました!とても素晴らしい旅になったのも、彼女のサポートがあったからこそ。本当に、本当にGJでした。
その後、夕食や翌朝の食事を空港内にあったパン屋とコンビニで調達して、両親と共にセントレアホテルにチェックイン。既に20時を過ぎているため、自宅までの移動は翌日とし、とりあえず空港近くに泊まって疲れを癒す作戦でいたのです。トリプルプランとかいう、1日限定5室で提供されている割安プランを予約していました。このホテルも比較的新しいせいか室内設備は真新しく、とても気持ちよく過ごすことができました。特に浴室にも大きな窓があって、すぐ向かいの空港の様子を眺めることができたのは、良かったですね。
翌朝、6時起床でシャワー。部屋でパンとおにぎりの朝食を済ませました。8時にはチェックアウトし、空港内の駐車場にずっと預けていた車で千葉まで帰る両親と別れ、僕は電車で東京への帰路につきます。行きとほんの少し変えて、名鉄で金山駅ではなく名古屋駅まで行くことに。あいにく良いタイミングの特急が無かったから急行に乗りました。名古屋駅からは普通にのぞみの指定席券を購入。本当にわけなく、午前11時過ぎには帰宅しました。しばらく留守にしていた罪滅ぼし?に、そのまま午後はあえて仕事をせずに息子と遊びました。夜になってようやく、渋滞に巻き込まれていた両親も無事帰宅したことを確認して、ミッション完了!今年の1月6日に、親の品格というエントリのなかで僕は、次のように記していました。
2008年中に両親と(とにかく二人とも元気なうちに)一緒に旅行をしたいなぁと思うようになりました。その旅を通じて、普段とはまた別のかたちで彼らと言葉を交わし、感謝を表現することができたら!なんとか実現したいものです。
上記の内容について、有言実行できたことを素直に喜びたいと思います。ツアーを通じては、両親と真面目に語り合う時間というのは実はあまり無かったのですが(照れくささもあったし、大抵の食事は参加者全員で円卓を囲んでという形式だったせいもある)、でも親子3人で海外を旅するという経験の共有そのものに価値が最大化されていたと思うし、言葉にあらわさずとも何となく通じ合えた部分があったから、つまり初期の目的は十分達することができたかな、と。