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最後の秘境・世界遺産武陵源と桂林漓江下りの旅 4日目

寝台のうえで目を覚ましたのは6時前後だったでしょうか。母が部屋に戻って来るなり、トイレに行列ができている、と教えてくれました。昨夜、柳洲の駅に向かう途中の高速道路で立ち寄ったお店で買っておいたインスタントコーヒーを飲みつつ「世界の車窓から」の世界を堪能。とはいえトンネルが多く、やっと外が見れると思いきやまたすぐ真っ暗……という感じ。朝7時を過ぎ、隣の10号車の食堂車に移動してビーフンの朝ご飯。味付けは非常に薄味で、でもそれがかえって胃に優しい感じ。しかしその後、お腹を壊してしまったんですけどねw 添乗員さんが事前に配ってくれていたトイレットペーパーに助けられました!

列車は非常に順調に走ったらしく、8時過ぎには張家界の駅に到着。これは非常に希なこと、みたい。直前に添乗員さんからは8時28分の到着予定と聞かされていたので、ちょっと慌ただしい下車となりました。どうやら添乗員さんも車掌に騙された?ようで……もちろん予定が前倒しで進むぶんには良いのですけど、良くも悪くも中国におけるひとつの「いい加減さ」を実感。張家界の駅舎は今年の1月に完成したばかりらしく、山奥の田舎とは思えないぐらい近代的。それと乗ってきた古臭い列車とのミスマッチが、なかなか面白い雰囲気を醸し出していました。駅からはバスに乗り換え市内観光、 地元のガイドさん(日本語ペラペラの女の子)の案内で2カ所を回りました。

善光禅寺
昔の王様が夢に見た山を探し求め、張家界の地にその山を発見したとかいう理由で作られたお寺。主には建築とか、内部に収められた仏像などが見所か。過去、現在、未来のそれぞれを意味するという3体の仏像のなかでは、あえて現在のものを選んで旅の無事とか家族の無事を願いました。
秀華山館
いわゆる博物館の一つ。この地に生まれ、さまざまな芸術領域、特に砂絵において著名らしい陳楚華氏が創設したとのこと。そこでは土家族という民族の文化を伝える品々を見学しました。歓迎の太鼓の演奏と、恋人同士が交わしたという歌を聞かせてもいただきました。しかし皆、歌上手いよなぁ……マイクも使わずに、本当に良く声が通る。

今夜泊まる桂山大酒店とは別の、錦天国際酒店の2階にあるレストランで11時より中華料理の昼食。味は普通に美味しかったのですが、ナマズと鶏の見た目が少しグロテスクでした。桂山大酒店には12時少し前にチェックイン、午後の観光に備え14時まで部屋で休憩。しかし外はいつ雨が降り出してもおかしくないような曇天 orz

結論から言えば今日のハイライトである張家界国家森林公園観光のあいだはずっと曇りのままで、雨が降ることはありませんでした。かなりの時間外を歩きましたけど、暑すぎず寒すぎず、そして時間帯的にシャトルバスもロープウェーもがらがらで、とても快適な観光が楽しめました(並ぶときはディズニーランド並みだとか)。景色はもう、これぞ僕が武陵源に期待していたものだ!という感じでした(写真と動画は、後日まとめて帰国後に公開します)。この場所も数億年前は海の底だったわけで、自分の目線の高さにも水があったと思うと、不思議な感じ。金鞭渓の散策では、昔Yosemiteに行ったときのことを思いだしましたが、木の葉の間から見える岩山の形はYosemiteのそれとまったく違うわけで、まさにCSS Zen Gardenのコレの世界。この場所まで来れて、本当に良かったと思います。

その後、昼食を取ったのと同じレストランまでバスで戻って竹筒料理の夕食を済ませ、今日のイベントはすべて終了。母は(父や僕からの薦めもあって)ほかの数人の参加者と共に全身マッサージに参加することになっていますが、僕はとりあえず1階にある10元/時間でインターネットが使える場所まで来て、メール処理とかこの覚え書きの更新なんかをしている次第です。

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