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最後の秘境・世界遺産武陵源と桂林漓江下りの旅 3日目

やっぱり目覚まし時計では起きれず、それでも朝6時過ぎにはなんとか起床。前日と同じく、ぬるいシャワーを浴び、7時には両親と共に1階のレストランへ朝食に向かいます。昨日と打って変わって空いていたのは、おそらく国内から土日を使って観光に来ていた人たちが帰ったからだろうな。冷蔵庫の中のミネラルウォーターに口を付けていたので、そのぶんだけ(5元)払ってチェックアウト。本日のメインイベントである、漓江下りのスタート地点、竹江までバスに乗って向かいます。天候は良い意味で予報が外れ、晴れ。もともとこちらの天気予報は外れることのほうが多いらしいのですが。

竹江には大小さまざまな船が待機、また次々と出航していました。概ねどの船にも1〜3階部分があり、船尾に厨房があります(厨房をあまりよく見過ぎると食事を食べる気が無くなるとか?普通に食べれたけど)。そして中国人用と外国人用は分かれていて、後者のほうがトイレ含め全体的に綺麗なのだとか。僕らの乗った船にも中国人客はいたけれど、確かに比率は外国人のほうが高く、特に1階部分にはインド人がたくさん。その中国人客の到着が遅れたせいで若干出航が遅れたものの、そんなことはあっという間に忘れてしまうぐらい、素晴らしい光景に圧倒されました。

漓江下りは今回のパッケージツアーを選択するうえで外せないポイントだったのですけど、やはり来て本当に良かったなと思います。座席は2階だったのですが、昼食をいただく時間以外は基本的にずっと船首側のデッキに出て、心地よい風を受けながら絶景を堪能しました(晴れてて本当にラッキー)。かつては海の底だった、というのはここ桂林も東京も同じとはいえ、目の前に広がる山々が形作られるまでに要したであろう時間の長さに思いを馳せればこそ、深く感動させられるものがあります。ほかにも山羊や牛、馬といった動物もたくさん目にしましたし、川沿いに暮らす人々の生活を垣間見ることもできました。なかでも、竹を5本ほど束ねただけの筏を巧みに操り、船に横付けしては謎の品々を売りつけようとする、商売根性の逞しい人々には恐れ入りました。

漓江下りの終点はスリの被害が多発している場所で、添乗員さんも口酸っぱく注意をされていました。下船後しばらくは緊張していたのですが、物売りの攻勢もかわし、ゴルフ場にあるカートっぽい車で無事駐車場までたどりつきました。再びバスに乗り込み、穴の空いた月亮山を見学しながら、再び桂林市内へ。土産物店に立ち寄った後、少し早い夕食を中華料理店で取りました。さすがに、参加者一堂にテーブルを囲み、回転台でもって順番に料理を取り分けるスタイルには慣れましたね。典型的な中華料理とともに、地元桂林ならではの焼きビーフンを美味しくいただきました。

その後さらにバスで移動し、夜行列車の出発地である柳洲を目指します。車中ではやはり爆睡……日常的に車に長時間乗ることが滅多にないので、やはりどうも疲れやすくなっているようです。柳洲はとにかく夜景が素晴らしく、大都市ではあるにせよ、かなりのお金が照明につぎ込まれている様子。駅に着いたのは20時半を過ぎたくらいで、そのまま待合室に案内されました。遅れて出発することが通例らしいのですけど、思いの外早くに列車が到着したため、少しばかり慌ただしい乗車になりました。

列車は中国国内でも最も古い部類のタイプのものらしいです。寝台車両は4人で1部屋を共有するタイプ。僕ら家族3人と添乗員さんが同じ部屋になりました。二段ベッドにハシゴはなく、ちょっとした足かけを頼りに登ります。室内は暑く、またベッドを空間的に仕切るカーテンなどなくて、あまりプライベートな空間を作れない感じがちょっと困りものですが……まぁ一晩だけですし、このまま休むしかありません。しばらくMacBook Proを開き、この日記を書いたり講演のスライドを作ったりしてから、12時前には寝ました。

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