最後の秘境・世界遺産武陵源と桂林漓江下りの旅 2日目
著
目覚まし時計は5時にセットしていたけれど、気がつけば既に6時。慌ててシャワーを浴びようとしたら、全然お湯が温かくない。これでは風邪を引いてしまうと思った次の瞬間、そういえば両親の部屋はどうなんだ?と思い電話をしてみたら、やっぱり同じ状況みたい。ダイヤルを目一杯熱くしても、全然ぬるい……致し方なく、意を決してそのまま浴びることに。朝食はバイキング形式で、メニューは中国料理と洋食と半々ぐらい?朝7時からと言われて7時きっかりに行ったのに、食堂は既に大混雑で、びっくりしました。
外の天気はあいにくの雨、しかも結構強く降っていました。前日の説明では2日目と3日目の予定を入れ替え、先に漓江下りに行くとのお話でしたが、中国国内からの観光客もどっと桂林に押し寄せているらしく、船のほうの都合が付かなくて、予定通り龍勝へ行くことに。桂林の天気予報では、午後は雷を伴いもっと強く雨が降るとのことでしたが、龍勝はバスで片道2時間ほど離れた場所。少しでも天候が回復することを祈りつつ、車内では爆睡。
結局、龍勝に着いても雨はやんでおらず、傘を差しながら山道の階段を登ります。とはいえ、道すがら観光客目当てのお店なんかが並んでいて、それを眺めながら歩くのは面白かったです。たまに日本語でも話しかけられるしね。かなり田舎の地域であることは間違いないハズですが、観光地化の波が急速に押し寄せてきている、そんな印象を抱きました。ただいま建築中なお店もいくつか目にしましたし。また、地元の民族で女性の方が長い髪を頭にぐるぐる巻きにしているのも、すれ違うたび興味深く拝見。
展望所に到着したときには、さらに悪いことにガスというか靄がかかってしまい、楽しみにしていた棚田の光景はまったくといって良いほど見れませんでした。もっとも、登山中や下山中にその一部を目にできたし写真も撮ったけれど、残念無念。一生に一度来るか来ないかというレベルの場所ですが、天候ばかりはどうしようもない。聞いた話では、シーズン(田植えの時期とか)になると写真家やテレビクルーが訪れ、何時間もねばるんだそうな……。昼食はふもとのレストランで田舎料理。竹筒に入れて出されたスープが絶品でした。途中、女の子が7〜8人、民族衣装に身を包んで歓迎の歌を歌いに来たのも良かったね。差し出されたお酒は断ってしまったけど、よく澄んだ歌声を聞かせてもらいました。
その後、再び桂林市内に戻り向かった先は廬笛岩。ここでは世界一と言われる鍾乳洞を見学しました。過去に福島のあぶくま洞に行ったことはあったけど、なるほどこの地の鍾乳洞は凄い(周辺にたむろする物売りの人々の勢いも凄かったけど)。特に、コンサートホールになるのではと思うぐらいの内部の空間的な広さには、圧倒されました。最初に発見した人はさぞかし驚いただろうに、と思いつつ、色とりどりの照明が当てられた数々の鍾乳石の解説を聞きました。ちなみに母は、生まれて初めての鍾乳洞体験だったらしく、来れたことをとても喜んでいました。
最後に、その名の通り象の鼻にみえる象鼻山を観光してから、土産物店を経由しホテルに戻って夕食。昨夜の四川料理と異なり、辛くないごく普通の地元の桂林料理で美味しく食べれました。食事後、中国語がペラペラの添乗員さんにお願いしてインターネット接続の件の確認をしたところ、僕の部屋がある2階はまだリフォーム前だとかで、LANが通っていないらしい。そういうわけで、ビジネスセンターまでMacBook Proを持ち込んで、5元/時間の接続料でもってようやくネット環境を復活させた次第。今度はいつ接続できるかなぁ……明日の晩は電車の車内だし(汗