食い逃げ@てんや新宿センタービル店
著
もちろん、僕自身が食い逃げをしたなどというわけではなく、単にその場に居合わせたって話なんですが、なにぶん生まれて初めての出来事ゆえある意味衝撃的だったので、現実逃避(やるべきことは山ほどたまっているけど、なにせ風邪で頭が以下略)がてらに覚え書きしておこうと思った次第。話を戻すと打合せに向かう途中、昼食を取ろうと立ち寄ったてんや新宿センタービル店で、事件は起こりました。ちなみになぜてんやかって?そりゃ、Mysterious Space 日記:海老牡蠣天丼を読んで「そういえば最近てんや行ってないなぁ」って思ったから。
ちょうどお昼時で店内はやや混雑しており、一人で入店した僕は出入口から目と鼻の先にあるカウンター席に腰掛け、天丼大盛りをオーダー。左隣にいたごく普通のサラリーマン風情の男性が何を食していたかはわからないけど、とにかく先に来て食べ始めていたことは確か。僕が食べ終えて少しまったり気味にお茶を飲んでいたところ、おもむろにその男性が席を立ち「ごちそうさま」とカウンター内にいたおばさんに声をかけました。それにおばさんも応えて「ありがとうございました」と返したのだけど、その数秒後にテーブルに伝票が残されたままという異常に気づいたのは、おばさんと僕とほぼ同時だったように思います。おばさんは、若干うろたえながらも別のレジ打ちをしていた店員さんに「ちゃんとカウンターのほうも見てないと〜」などと注意していました。二人とも、男性の姿を求めて店の外に出ようとしなかったり、特段取り乱した風でもなかったあたり、もしかしたら過去にも同様の被害に遭っているのかも。
ここからは僕の勝手な想像になりますが、仮にその男性が最初から食い逃げをするつもりだったとすると、やはり意図的に出入口近くの座席を選んだ(あるいは、その席が空くのを見計らって入店した)のでしょうね。ただでさえ、気温のせいかお昼時の混雑する時間帯ゆえか出入口の自動ドアは開放されており、逃げやすい状況にあったと思うのです。そして店員の動きを目で追いながら席を立つタイミングを見計らい、声をかけることで善良な客というイメージや安心感を与えながらも、その裏では別のレジ打ち担当の店員の隙を突いて(座席のすぐ背後にある)出入口の外へと即座に姿をくらました、という感じ。「ごちそうさま」の言葉から男性の気配が消えるまでは(あまり気に留めていなかったせいもあるけど)まさに一瞬の出来事に感じられ、ゆえに一層「最初から狙っていた感」を感じました。