SXSWi 2007 DAY4
著
SXSWi 2007最終日の覚え書きです。仕事ばっかりが理由でもないのですが、なんかダラダラと起きてたら朝が来てしまい、つまり一睡もせずイベントに突入してしまったわけで……ある意味予想通りなんだけど、しっかり聞けたのは朝イチのパネルだけでした。なんか、昨年の状況を思い出してしまいましたよ。ほとんどパネルに参加せずに会場の床に座ってひたすらコーディングとかしてたっていう。とりあえず最終日にしてようやく?Dougと会って話ができてよかったです。Googleでの仕事について根掘り葉掘り聞くことはしなかったけど、楽しんでやっているみたいで良かった。ちなみにスタイルシートを書くような人の肩書きはUI Engineerになるらしいんですが、ちょっと自分の肩書きも再考してみようかなぁと思ったり。
Browser Wars Retrospective: Past, Present and Future Battlefields
残念ながらSafari陣営からの出席はかなわなかったのですけど、IE、Opera、Mozillaの各陣営から代表者が集まったこのパネル。MicrosoftのChrisとOperaのCharlesは共にW3Cを通じ標準策定に深く携わっているだけに隣同士で座ること自体は珍しくないでしょうが、パネルのタイトルがタイトルだけに、パネリスト達が並んでいる様をしみじみと拝見しました。内容的にはまず三者がそれぞれにプレゼン。BrendanはS5を使ったスライドでOpen Webをテーマに語っていました。ChrisはPowerpointでプレゼン、Webはパワフルなプラットフォームであり、(IEの圧倒的ユーザ数を背景に)いかにWebを壊さずに発展させられるか、つまり後方互換性維持の必要性を強調。CharlesはもちろんOpera Showでプレゼンをし、閲覧環境の多様化を指摘(最新のエアバス機の機内UIってOperaらしい)。一昔前のMobile Webには戻りたくないと語り(いいこと言いますね)、アクセシビリティの重要性を主張していました。三者間での意見の応酬はあまり無かったのですけど、AdobeのScripting EngineがMozilla/Firefoxで採用されるという話は初耳っていうか忘れていた?ので興味深かったですね。何を以てオープンと呼び、あるいは標準と呼ぶのか?。そういう文脈においては、ブラウザにどう拡張性を持たせるべき?みたいな議論でExtension ModelとWidget Modelとでは後者のほうがよりオープンだ、Charlesが語っていたのが印象的でした。MozillaがWidget Modelに対応することは簡単だ、とBrendanは言っていたけどどうだろう?ちなみに僕の近くでVodafoneのDanielが聞いていたのだけど、彼のBlogにも覚え書き(Dan’s Blog (2.0) » Browser Panel at SXSW)があるので興味のある方はそちらもどうぞ。