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第2回宇宙旅行シンポジウム

昨日のことの覚え書き。朝はいつも通りに起きて、まずは品川にある歯医者に行き(昨年末から通っているけど、まだあと二回の通院が必要みたい)、その後シアトルズベストコーヒー銀座店でグランデラテを飲みながらしばし休憩(FREESPOTが利用できるので重宝します)、近くにある一風堂銀座店で赤丸新味(麺は普通茹で)とご飯を食べ、銀座の珍しく殺伐とした光景を目にしながら(なんでも朝鮮総連の集会があったとかで機動隊と右翼団体が衝突してたっぽい)、新橋にある航空会館まで歩いたのでした。目的は、今回で二回目となる宇宙旅行シンポジウムへの参加です。第一回は2005年の三月だったそうで、自分はもちろん参加していたけど、秋山豊寛氏の講演が面白かった記憶があります。今回は、さすがに前日徹夜していたせいで途中かなりの時間気絶してしまっていたので(すぐ近くにかの有名な五代冨文氏が座っていたけどキニシナイ)、基調講演とパネルディスカッションのみについて覚え書き。
山根一眞氏の基調講演は、テーマこそ「『2055年宇宙万博』で月面パビリオン建設へ」ではあったけど、その月面云々にはあまり触れず、氏のこれまでの多種多様な人生経験を通じて得てきた空への憧れ、宇宙への夢を淡々と語った一時間でありました。生まれて初めて乗った飛行機の紹介とか、三宅島から調布まで自ら飛行機を操縦したときの思い出話とか、以前しんかい2000に乗って潜ったときに発光生物の美しさが素晴しかったとか(ちなみに来週はしんかい6500に乗って熱水噴出孔を見に行くのだとか……仕事とはいえ、超羨ましい!!)理由はわからないけど(単なる語呂かな?)弾道飛行ぐらいだったら39万8千円で行けるようになって欲しいってことをしきりに(後のパネルでも)繰り返してたのが印象的。それと「イマジネーションって重要だよね、それがいずれは未来に繋がっていくのだから」的なお話があり、そのうえで(かつてさんざん夢想された経緯がありながら)誰もが自由に宇宙へ行ける時代がいまだ訪れていない理由を考えてみて欲しいという指摘がありました。
パネルディスカッションのほうは、的川先生から各パネラーへの話の振り方として話題がやや発散気味で議論の深みに欠けた印象がありますが、会場からの意見含めなかなか面白い話が聞けて有意義だったと思います。とはいえ、宇宙旅行の話が本題であるべきなのに、日本での宇宙開発の報道のされ方なんてのを論じたのはいかがなものかと。結局のところ、そういう議論の存在を含め、宇宙開発が文化にまで昇華していない、ということなのでしょうか。まぁ、HASTICの中の人の「(2008年の宇宙弾道飛行の本格開始を見据えて)日本へのスペースポート誘致を積極的に進めるべきであり、過疎空港を使えば二地点間飛行を使った国内観光もツアー化できる」という主張が印象的だったのと、山根氏の「(環境問題と絡めて)すべての航空機は離陸後速やかに大気圏外に出ることを義務付けたら良いのでは」とのやや過激な?意見には思わず笑ってしまいました(全部が全部スペースプレーンになったら、それはそれで別種の環境問題の懸念は?)。

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