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Re: A.A.O. - データで診る自治体サイト:No.4 構造化対応の傾向と求められる対応

同僚のNさん(誰)に教わった「A.A.O. - データで診る自治体サイト:No.4 構造化対応の傾向と求められる対応」という記事を読んで驚きました……いくつかの意味において。

たとえばこのコラムでは、見出しを複数設け、■(黒い四角)を先頭に付け文字は太字として、内容を書いた段落部分よりも目立つように表現しています。凝ったデザインとは言えませんが、同じ文字の大きさでだらだら続くよりは多少読みやすくないでしょうか。

確かに段落部分よりも目立っていますし、多少読みやすいことにも同意しますが、視覚的に目立たせる目的であればスタイルシートを用いて修飾すべきではないでしょうか。見出し要素内容の先頭で■という記号を書かれていますが、スクリーンリーダーのJAWSでは「くろしかく」と読み上げられますし、IBMのホームページ・リーダーでも文字読みモードでは読み上げられてしまう(モードを変更しなければ記号として認識され読み上げられない)ようなのですが。

しかしご存知のとおり、ウェブサイトにアクセスするのは目が見えている人だけとは限りません。たとえば、音声読み上げソフトを使い、音で内容を読んでいる人は、文字の大きさや太さを違えてあっても、そのことが分かりません。また、検索エンジンなどのプログラムがサイトの内容を解析する際も似たようなことが起きます。ページの中のどの部分が見出しなのか、どの部分が強調して伝えたい部分なのかを把握出来ないことが多いのです。

音で内容を読んでいる人にとって、レベル3の見出しが登場するたびに「くろしかく」という読み上げを聞かされることになる可能性を考えますと、やはりスタイルシートを使ったほうが良いと思います。

(2007年4月4日追記)同サイトはどうやら3月中にリデザインされたようで、見出しの先頭に■を記述する手法はそれに伴い姿を消しました。そのかわり、現時点ではCSSでスタイル付けがなされています。それはそれで良いのですが、コラムの文章はそのまま残されているため、内容的に意味不明のコラムになってしまっています。

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