JAXAのWebサイトがリデザイン

2007年2月5日 著

2月1日付けでJAXAのWebサイトがリデザインされていた件について。自分は/.Jのスレッド「JAXA 公式サイトがリニューアル」経由で知ったのですが、随分すっきりと、わかりやすくなった印象があります。リデザイン前とは打って変わって、全体的に白に近い背景色の選択と比較的抑え気味の色数といった色彩計画の影響もあるでしょうが、断然今のビジュアルデザインのほうが好みですね。なんといっても以前のトップページは、やたらバナーの並びが目立ち雑然とした印象が強く、とにかく三機関統合に間に合わせるだけで精一杯だったようにすら映ってましたけど、今回のトップページでは単一の組織、一つのJAXAというイメージが打ち出せている気がします。
旧NASDAで取り組んだCSSによる積極的なデザイン制御も、結局JAXA誕生と同時に消え失せてしまって、個人的にはかなりの落胆というか挫折感を味わいもしましたが（まぁその頃のアレが今のモチベーションにもなっているので感謝しなければいけないかもしれません）、今回のリデザインではさすがに昨今のトレンドをふまえてフルCSSレイアウトになっている模様（もっとも、全ページをくまなくチェックしたわけではありませんが）。ただ僕は一応フロントエンド実装を専門にしてますので、その観点から突っ込みを入れさせていただくなら、その余地は少なからずあります。たとえば、以下のようなマークアップ。

<div class="clear-both">
<hr />
</div>


適用されているスタイルを確認するまでもなく、class名からその期待される役割は簡単に推測できるわけですけど、実に微妙だなぁと思いました。特にトップページだとこのマークアップが3回連続して登場する箇所があって、つまり何かしらの情報を明確に区切ってもいないはずなのに罫線が3本連続して存在する、と（制作者スタイルシートを無効化して表示すれば明らか）。ほかにalt属性の無いimg要素が散見されたり、script要素にlanguage属性はあれどtype属性は抜けていたり、といった割と初歩的な部分で残念に思うことが多いような。
JAXA側でどういったRFPを発行し、それに対してどのような検収体制を取ったかにもよると思うのですけど、制作を受注した業者の側のみならず、「JAXAとして」もう少しマークアップ品質に留意してもらえたらなお良かっただろうに、と感じた次第。ともあれ、冒頭書きましたように、ビジュアルデザインの面に関しては概ね向上していると思いましたし、引き続き頑張っていただきたい感じです。