セレーネ「月に願いを!」キャンペーン、募集期間延長
著
少し前にセレーネ「月に願いを!」キャンペーン、締切迫るという記事を書いたのですけど、実はその締切が約1ヶ月ほど延長されたので、当覚え書きでも一応その旨をお知らせしておきますね。まその、実際のところ先の記事を読んで焦った人が一体どれだけいるのかは非常に疑問であり、つまり皆無だった可能性が極めて高いわけで、そういう意味では改めてJAXAのプレスリリース「あなたの名前とメッセージを月へ届けます〜セレーネ「月に願いを!」キャンペーン〜の募集期間延長について」を紹介する意味ってほとんど無いだろうなぁと思ってしまいます(基本は個人的な覚え書きですからこだわりませんが)。
応募総数の少なさが今回の募集期間延長の背景にあるらしいけど、それが果たしてJAXAにとって是か非かは、正直よくわかりません。なんとなくですが、今回の発表って「日本では宇宙開発への意識とか人気が低い」みたいなものの見方、あるいはJAXA自身によるキャンペーンのアピール不足、みたいな宇宙開発やJAXAにとって何かしらネガティブな印象を広めてしまいかねないような気がして心配……いやもちろん、1ヶ月延長したことで無事目標応募数を達成できればそれはそれで良いのかもしれませんが、今までと同じまま漫然と募集を受け付けているだけでは絶対無理だろうし、広報戦略上の新機軸が必要なのではないかと。当然コストはかかるけれど、一時期展開していた山手線の車内広告を使うとか、あるいはもっと派手にテレビCMとか、それぐらいのことはしないと(残りあと一ヶ月「しか」無いわけで)日常生活のなかで宇宙開発と接点のない層には全然周知されない気がするわけですよ。あるいは、いっそ応募者のなかから抽選でセレーネ打上げの見学に種子島まで招待しちゃうとか(かつて同様の企画がありましたよね。そういう企画なら個人的には毎日でも応募したい、喜んで会社休んで行きますので)。それぐらいのコストが投下できるなら、応募数は急増するかもしれません。
そもそも、目標に掲げた数字(「はやぶさ」のときの88万件以上、でしたっけ?)を達成するというのが本当に延長の理由の一つにあるとしたら、いかにもお役所仕事的なアレを感じ取るわけで、個人的にはなんだかなぁという感じ。当初の締切を守って送ってきてくれている人だけでも5万人を超えているわけでしょう?その5万人ぶんの想いをしっかり月まで届けるだけでも十分では?応募数の多寡なんてもうどうでもいいですよ、みたいな。数字ってわかりやすいぶん、新聞等でも良くも悪くも大きく取り上げられてしまいますから……重要なのは数ではなく、キャンペーンを通じて実現したかった本当の趣旨(的川先生がおっしゃるところの「鼓舞」)がどれだけ達成できたか、であって。その達成度合いを測る物差しが応募数だけってわけではないでしょう。