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ヒューマン2.0

今日はクリスマス・イヴですね。自分は会社でやることがちょこっとあったので出社しているのですが、その少し前に近場のスターバックスでトールサイズのチョコレートミントモカを飲みながら渡辺千賀著「ヒューマン2.0—web新時代の働き方(かもしれない) 」を読了。別にシリコンバレーで働いてみたいとかいう欲求は無いけれど(機会さえあれば、シアトルで働きたいなどと妄想はしていますが)、なんか流行ってるっぽかった(謎)ので衝動買いした一冊です。
内容的には、シリコンバレーで働く人々のキャリアやライフスタイルをまとめたもの。自分もいちおうIT業界に身をおいている手前、さほど驚かされるようなトピックスは無かったものの、一点「へええ」と感心させられたのが給料の高さ。新卒の技術系初任給は、学士卒でも65,000〜75,000ドルとありました。博士の場合だと80,000〜90,000ドルで、為替レートにもよるけど、いきなり年収一千万の壁を超えちゃったりするのですね。もちろん、その数字だけをもって単純に羨ましいだなんて思わないし、それに見合うリスクや物価高が背景にあってのことなんですけど、それでも意外に高いものだなぁと。
本書のトビラには米国西海岸のキャリア変動は、まもなく、まちがいなく、日本にやって来る。とあるけど、どうでしょうね……一社や二社が真似事を始めたところで定着するはずがないし、結局は業界全体がそういう方向性を志向しない限りは難しいわけですが。ただ個人的には、好むと好まざるとにかかわらず、仮にそのような変動が押し寄せたとしても、あまり困らないような気はします。僕は会社組織に属していますが、心のなかでは会社という存在に依存し過ぎないよう注意しているつもりですし、「会社における自分の立ち位置」と「自分(というブランド)のなかでの会社の位置づけ」双方のバランスには常に留意し、(極論してしまえば)いついかなる理由でクビにされても筋の通ったキャリアパスを描けるよう、自分の専門性を見極めつつスキルを磨き続けたいと思っていますから。もっとも、思ったほどには磨けていないのがアレですけど、もう少しで新年を迎えることですし、来年は今年よりもうんと勉強したい(しないとヤバイ)なぁと、そんなことを思いました。

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