今日は第九の日
著
年の瀬の迫った寒い夜にサントリーホールで第九の演奏を聴くことを自分のなかで毎年の恒例行事と位置づけて久しいですが、今年は今日がその当日でした。チケットを押さえてあったのは日本フィルの公演で、座席は3列目の25番……やや前過ぎではありますが、そう悪くもない位置です。実は夕方まで六本木ヒルズで打合せをしていたので、その足で会場に向かいたいところでしたが、一応今日が仕事納めだった関係もあり(でも明日と明後日も出社w)、一度会社に戻ってから向かいました。
第一楽章を聴いて「ちょっと音が軽すぎるかなぁ」と感じたけれど、第二楽章から徐々に自分好みの音になってきて、第四楽章に至っては鳥肌立ちまくり!!とても満足のいく演奏でした。ソプラノの大岩千穂さんの声、特に素晴らしく聞こえて。ちなみに今回の演奏は日フィルに38年間在籍、うち35年間コンサートマスターを務められた大河内さんの最後の公演だとかで、花束贈呈があったりもして、素敵な夜を過ごすことができました。帰りしな、スターバックス(フォーシーズ溜池山王ビル店)で買った冬の定番・モカバレンシアを味わいつつ、コンサートの余韻を楽しみながら南北線経由で帰宅したのでした。
以前にも書きましたが、僕にとって第九を聴くあいだの時間は一年を振り返って反省をし、また新年に向けて気持ちを新たにするための儀式でもあります。今年「も」実にさまざまな出来事が起きました……まず第一に息子が誕生したこと。それから、(弾道飛行とはいえ)宇宙へ行くための切符を入手できたこと。昨年に引き続き監修という立場で書籍の出版に2冊(「Web標準デザインテクニック即戦ワークブック」「スタイルシートスキルアップ・デザインブック I」)も携われましたし、Web Standards Projectに参加する運びにもなりました。歯痒かったり悔しかったり残念だったり猛省したことも多々あったにせよ、それでも自分の気持ちにはできるだけ素直に、そして前向きに行動できている気がします、少なくとも「気」だけは。来年も頑張って、ポジティブだったと思える一年にしたいです。