青春の夢
著
今日は野口宇宙飛行士の搭乗しているディスカバリー号が地球に帰還する予定の日で、夕方頃には勤務先で妙にそわそわしたりもしたのですけど、結局KSC近辺の気象条件が悪いとかで延期に。クルーの方々にとっては、思いがけないプレゼントとなったかもしれませんね……せっかくの宇宙滞在の機会、少しでも長く楽しみたいでしょうからね。地上では無事の帰りを待ちわびている人々も大勢いるわけで、心理的には好対照だったりするのかもしれません。
ところで、少し前に5thstar管理人さんがBlogのなかで「宇宙ステーションから離脱」というエントリに自分自身の青春の夢が、STS-114の着陸とともに完結する、そんな予感がする。長い10年間だった。
とお書きになっていました。それを読んだときに、果たして僕の「青春の夢」って完結してたっけ?そもそもそれは何だっけ?という想いが凄い勢いで湧き上がってきて。先日の、日大による人力飛行の日本記録更新の報を聞いて以来なんとなくモヤモヤした感情を抱いていた状況とタイミング良く(悪く?)重なってしまった感じ。10年前の自分はちょうど大学3年生、鳥コンで前年の雪辱を晴らした思い出深い夏を過ごしていたわけですが……やっぱり今でも「また」飛んでみたいんだろうなって、嫌になるほどわかりました。それに加え、大学4年の夏と卒業後に短期間過ごしたSeattleで抱いた夢、この地に住み・働いてみたいという実に無謀な夢も、どうも心の奥底に眠ったまま消えてくれないんだよ。ただ、その実現に向けた身動きが取れる状況ではないだけに、一層焦りに近い何かを感じたりして。時間だけは無情に過ぎ去っていきますから。この渇望感、欠落感をうまくポジティブなエネルギーに変えていけたらって思うのに、なかなかその変換がうまくいかないなぁ、みたいな。家族という共同体をしっかり支え・養いながらも個人としての夢を追い続けるには、一体どうすれば良いのだろう。そんなことを考え続けなければならなくて、微妙に苦しいなぁ。
一つ言えることは、大学3年の夏からの10年間はあっという間でした、本当に。そのあいだの出来事を一つ一つ丁寧に思い返したら案外長かったと思えるかもしれないけど、それはきっと誰でもそうでしょう?