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HTML Slidy

僕はPowerPointでプレゼンテーションを作るのが苦手です。そもそもPowerPointを使う機会がそう多くないということもありますが、いつまで経っても使いこなせないヘタレなんです。そんなわけで、PowerPointを使いこなし高速で美麗な資料を作れる人をみると、単純に凄いなぁと思います。しかし、所詮PowerPoint形式のファイルはPowerPoint(もしくは互換アプリ)のインストールされた環境でしか編集できないわけで、(X)HTMLとCSSに慣れ親しんでいる身としては、バージョン1.0が登場して以来断然S5派なのです。モダンブラウザひとつあれば、どこでもプレゼンできてしまいますから。
実は今日まで、S5のほかに同様のツールが存在するのを知らなかったんですが、やはりあったんですね……しかもW3C謹製。先月フランスで開催されたW3C Advisory Committee Meeting、僕は参加しなかったのですけど、公開された会議の資料のなかに、どうもS5っぽいけどS5じゃない(つまり単一のXHTML文書から成るプレゼン資料という点は同じだけど細かい部分が異なる)ものが幾つかあって。その名を「HTML Slidy」というそうです。S5は現在1.1に向けてなお開発中ですが、こちらも負けじとなかなか便利そう!フッタの表示/非表示を切り替えたり、スタイルは適用したままで全スライドを並べたり。別に信者じゃないけど、次の機会にはS5の代わりにこのHTML Slidyで資料を作ってみようと思いました。
過去にもW3Cの中の人がプレゼン資料を作る場合の多くは(X)HTML文書としてでしたが、個々のスライドを別ファイルとして作成して相互にリンクさせていたものが主流でした。しかし今後は、HTML Slidyにスイッチするのではないでしょうか。単一の文書上で全体を編集できることのメリットって、いろいろありますからね。スライドの順番を入れ替えるのも一瞬ですし。

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