CSS記述規則「プロパティ別整理法」の提案
著
CSS記述規則「プロパティ別整理法」の提案を読んでの感想。まず第一に、このプロパティ別整理法という考え方は非常に新鮮に思えました。仕事でも趣味でも、CSSを整理する際には著者のあきやんさんが定義するところの図書館方式しか採用したことがありませんでしたから。他人が書いたもので、今まで目にしたCSSというのが100%図書館方式であったことから、それがまるで当たり前か業界標準のように勝手に捉えていた傾向がありました。
あきやんさんが図書館方式の欠点として挙げている数々のポイントは、主に名前空間、あるいはセレクタの管理をどうすれば効率化できるかという一点に集約できるようにと思えます。僕自身は図書館方式がそれほど不便だとは感じていませんし、そうであるがゆえに今に至るまで利用しているわけですけど、要はCSSの記述の仕方をどの程度まで厳密にルール化し、またそれを維持するかってことに尽きるのではないかと思います。特にid/class属性値の命名規則とか、mozilla.orgのCSSファイルで話題になった同一セレクタ内でのプロパティ登場順、といった部分のルール化ですね。スタイル変更時に変更対象の探索
については、いずれツールの類が進化すれば(いつも他力本願ですけど)十分解決が可能と期待しています。
あれこれ考えてみた結論としては、プロパティ別整理法を積極的に使おう・使いたいとまでは思わなかったものの(スタイルはセレクタ単位で定義するのが常ですから、実際のCSSの記述もセレクタ単位を維持/踏襲したほうが利に叶っていますし、やはりそうでなければ感覚的ではなく不便です)、蓄々CSS自動整形によってどちらの方針にも可逆的に変換が可能ということなので、いちどそのユーザビリティを体感してみたいなとは思います。