漫画で楽しむプロジェクトX「運命の滑走」

2005年2月7日 著

日曜日に会社からの帰り道、ふらふらと立ち寄った書店でふと目についたのが「コミック版プロジェクトX挑戦者たち」。漫画という媒体にも進出していただなんて、実に商売根性溢れていますねとか思ったら、なんと「運命の滑走 日本初 人力飛行機に挑む」の回のがあるじゃないですか。先日とあるアンケートに答えた謝礼の図書券が1枚財布の中にあったのは知っていたし、勢いだけで衝動買い。人力飛行機が登場する漫画自体、かなりレアな存在ですからね。
基本的には番組の流れをまんま踏襲した構成のように思いますが、木村秀政博士は素晴らしい御方だったのだなと、あらためて思うわけですよ。それにしても1050円という価格設定はやや高めに感じます。ハードカバーなど採用せずに、単行本と同様の装丁にして安く読ませてくれたらいいのに！とはいえ、H-IIロケット8号機のエンジン回収の回についても買ってしまいそうです。番組の出来云々は抜きにして、個人的にいろいろ思い出のあるエピソードですから。
巻末には、「日大・人力飛行機の変遷」と題してイーグレット1、ストークB、アイビス、ミラン82、スイフトA、メーベ1、そして一昨年の鳥コンで30kmを飛行したメーベ20の各機が写真付で紹介されています。こうやて並べてしまうとメーベ20の翼の美しさが一段と目を惹きますが、木村先生がご存命中であったなら。その姿を何と評するでしょうか。