W3C標準利用促進バスツアー
著
W3Cのプレスリリース「W3CスペインOffice、スペイン国内10都市を巡るW3C標準利用促進バスツアーを実施」を読んで。いやはや、なんとも素晴らしい企画です。スペインにおけるW3Cの知名度がどれ程のものか知る由もありませんが、こういう形での普及啓発活動が実現されるというのは羨ましいというか何というか。ホストの一つである慶応大学も、日本で何かやりません?とか書いてみたり。
ちょうど一昔前の移動図書館のようなノリを感じたりもしますが、ツアーバスの車内はまるでお洒落なインターネットカフェのよう。いや、中でコーヒー飲めるかどうかはわかりませんが……キーボードにこぼすと怒られそうだしやっぱり飲食は禁止かな。とにかく結構お金かけてるナって感じ。(財)情報通信技術センターというところが相当頑張っているぽいです、スペインOfficeの運営も、そこが担っているとのこと。
標準を策定する活動とそれを広めんとする活動、この両者は本来同じコインの表と裏であるべきで、W3Cはもっと後者にエネルギーを注ぐべきだと思っているんですけど、どうでしょうね。個人的には前者の活動にばかり傾倒している感が否めません。ブラウザ戦争(何)の収束にしたって、結局最も貢献したのはW3CよりむしろWaSPだったわけですし。その標準というか仕様が本当に価値があると信じればこそ、普及啓発により一層力を入れるべきでしょう。