JAXAウェブサイトのエンターテインメント性
著
ええと、Space Fighter Nowでblack_nightさんから、dpr-japanさんの記事「NASAサイトの面白さとパブリシティ」についてキダチさんのコメントが聞きたい
と書かれてしまったのですけれど。NASAのウェブサイトに比して、JAXAのそれがエンターテインメント性の点で劣るという、NASDAの頃からよくありがちな?意見については、事業の規模や内容上の差異を抜きにしても、まぁ確かに一理あるかもしれません。ただ、その原因がどこにあるのかっていうのは、僕にはよくわかりませんが。
今のJAXA本家のウェブサイト(http://www.jaxa.jp/)が、ことエンターテインメント性に対してどのような戦略なり方針を立てているのか知りませんけど、(ヴィジュアルデザインがそうであるように)やはり優れているに越したことは無いでしょう。航空宇宙の世界に対して縁遠いと感じている人々、あるいは強い興味・関心を抱いていない人々にとって、楽しむという行為、さらにそこから誘発される感動を通じてJAXAに目を向けるようになるというのは、十分期待できる効果ですから。
しかしそこで問題となるのは、その「後」のことです。エンターテインメント性の高いコンテンツで惹き付けておきながら、他のコンテンツのヴィジュアルのクオリティが芳しくなかったり、文章中に小難しい専門用語が散りばめられていたり、そもそもターゲッティングが不明瞭でコンテキストの把握が難しかったり、それ以前にアクセシビリティが低かったり……といった問題にユーザがもし直面したなら、せっかくの感動も台無し、逆効果と成りかねません。そういうわけで、個人的には、エンターテインメント性もいいけれど、その前提としてのサイト全体の品質に十分配慮したうえでエネルギーを注いで欲しいと思っている今日この頃です。