経済のこと よくわからないまま 社会人になってしまった人へ

2004年1月26日 著

嫁さんが衝動買い？してしまった本「経済のこと よくわからないまま社会人になってしまった人へ—ひとめでわかる図解入り」を読んでみました。NHK「週刊こどもニュース」のキャスター、池上彰氏の著作です。
「買う」「投資する」「借りる」「世の中をつかむ」「備える」「納める」の6つのアクション別に、経済の基礎的知識が平易な言葉で解説されています。部分的には中学生の頃に公民の授業でさんざん習ったようなレベルの内容を含んでいるけれど、最近のトピックスも随所に織り交ぜられていて読みやすく、教科書臭さはあまり無いと思います。
おっ？と思ったのが最終章。税金を使う側の説明責任について触れ、NASAがロケットの打上げ成功後にタックスペイヤーに礼を述べていることを紹介していました。そのうえで、日本では失敗しても（お詫びはあっても）納税者に対する謝罪が無い、との指摘も。全く謝ってないことも無いと思うんだけど、少なくとも本書の著者には伝わっていないわけで、そのあたりはJAXAのアピール不足ということでしょうか。