東京大地震は必ず起きる
著
片山恒雄著「東京大地震は必ず起きる」を読了。ちなみに明日は、9年前に阪神・淡路大震災が発生した日です。
もっとも興味深いのは第3章の「東京の震災想定」。話のネタにしている被害想定の報告書は1997年8月に出されたものなので、決して「最新の」考察に基づくものではない(そもそも本書が刊行されたのが2002年10月だから実は相当古い内容かも)だろうけどね。今現在住んでいる荒川区は、地震発生から24時間後の消失棟件数でも、また地面の液状化可能性大の面積率でも、23区で比較した場合かなり危険な区であることがわかる。
少しでも都市災害を抑えるためには建物の全壊率を日ごろから低くする努力が一つのポイントであり、耐震改修が広く普及するための法整備や公的支援が急務であることがよくわかりました。ちょうど今日のタイミングで、国土交通省が倒壊の危険のある建物に対し自治体の勧告制度を導入する方針を固めたなんていうニュースも聞いたけど。