常用デザイン
著
南雲治嘉著「常用デザイン—21世紀を生き抜くデザイン」を読了。写真が多く掲載されていて、さながら昔目にした美術や図画工作の教科書のよう。
本書を通じ、20世紀から今日にいたるまでのデザインの潮流を俯瞰することができたし、著者が今後目指すべきと主張するところの常用デザインとは何か、を知ることができました。内容的にというか、書き方の問題だけかもしれませんが、本当にそうかなぁ?などと疑問を持ってしまったところも(主にITに絡んでいる部分で)あったけど、あくまでも今後の参考ということで。
印象的だったのは、「1/21世紀のデザイン思想」の中の「6.色彩の革命(4)色彩によるデザイン戦略」にある「デザインは限りなく科学に近いものになっていく
」というフレーズ。その予見が的中したら面白いと思うし、デザインとアートが混同されるような風潮も一層駆逐されていくと思います。