地震予報に挑む
著
PHP新書、串田嘉男著「地震予報に挑む」を読了。串田氏といえば、今年の9月に南関東圏での大規模地震を予測、2chやマスコミでの報道を通じ一躍有名になったお方。本書は2000年9月の発行であり、決して最新の内容とはいえないものの、とても楽しめました。
兵庫県南部地震を機に、自ら開設した天文台をcloseしてまで、地震活動の前兆をFM電波観測結果に見出すことを決断するその過程は、氏にとっての「科学者とはどうあるべきか」をよくあらわしているように思います。膨大な観測データの中から数多くの経験則を導き、地震「予報」の確立を目指す氏の活動は本当に素晴らしいと思うし、今後も是非頑張っていただきたい。
とはいえ、地震前兆検知公開実験に参加するには個人参加で月額5千円が必要なんですよね……。っていうかソレ以前にウチにはFAXがないので実験観測情報を受信できない罠。というわけで氏の活動を具体的に支援することは個人的には難しい状況ですが、とにかく八ヶ岳南麓天文台・地震前兆観測センターの皆さんには期待しております。