古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家
著
やたら長いタイトルですが、井形慶子著「古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家」を読了。昨日から今日にかけて実家に帰省した際、父親から借りてきた本です。内容的には、対象を家に限定せず、広くイギリスと日本の価値観の違いを指摘しているように感じられました。
紹介されているイギリス流の考え方のすべてが素晴らしいと思えたわけではないけれど、物や道具をとにかく大切にして長く使うだとか、家の外観を景観の一部として強く捉え計画するといった姿勢は、日本でも広まって欲しいと思います。そこにはやはり高度経済成長期・バブル経済期を通じ、効率や合理性を極限にまで追求する中で忘れ去られた大切な何か、があるような気がするので。
どうすればそういったイギリス的価値観の良い部分を今の日本文化や僕自身の生き方に取り込んでいけるのか、を考えていくのが今後の課題かな。