覚悟
著
『覚悟―二代目社長が「本気のスイッチ」を入れるとき』、処分する前に軽く読み直しました。二代目、三代目受難の時代
を生きる、6人の経営者の方々へのインタビューというか事例から構成されている本。話の中身は具体的である反面、事業の内容や規模、置かれた状況の近しいものがない分、抽象化のうえ自身の環境にも役立つメッセージとして咀嚼するのがやや難しく感じた本でした。以下、線を引いた箇所の中からいくつか覚え書き:
船で起こることのすべての原因は、船長にあります
成功の要諦は、成功するまで続けるところにある
「壁」が出ないような夢や目標は、人生を懸けて挑戦するほどの夢や目標ではない
変わらない過去を振り返るのではなく、未来に向けてたくさんの「今ある恵まれ要因」を、いかに活かすかに集中する
従業員の「人格」を上げる土壌は、社長による「社格」創り、「ブランド」創りにある
偉大なソロを集めたオーケストラが、最高のオーケストラではない
(ドラッカーの言葉)一番憎むべき狂気とは、あるがままの現実に折り合いをつけてしまって、理想のために闘わぬこと
(『ラ・マンチャの男』から)報酬を得たいなら、「ひとがやりたくないことを引き受ける」か、「ひとがやれないことをやる」しかない。それを「好きなこと」にするのがプロ
親には親の、子には子の苦労がある云々、それは間違いなく真理だろうけれども、それを一種の言い訳のように使うべきではないし使いたくもない、ということを改めて認識できたことには感謝。