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要素還元主義的なAtomic Design

Atomic Designの考え方と利点・欠点という記事を読みました。Braad Frost氏の提唱するAtomic Designについては、個人的に氏を尊敬していることもあり、しばらく前から追いかけています(書籍もプレオーダー済みではあるけど、完成途上のものを読み進めてはいない)。自分の観測範囲の限り、英語圏では比較的普及している一方、Atomic Designについて日本語で読める記事というのはあまり多くない印象を抱いており、そういう意味で貴重というか参考になりました。特に欠点として挙げられている

しかしデザイナーからすると、Atomic Designの考え方でデザインすることは難しいかもしれません。 実際、今回デザイナーへAtomic Designについて説明しました。 ただ、デザインしてもらうときはコンポーネント単位ではなくページ単位でデザインしてもらう従来の方法をとりました。

には、確かにそうですよねという感じで共感。結局のところ、Atomic Designは非常に優れた考え方でありメソッドではあるものの、まんま要素還元主義の持つ難しさ、課題を内包しているように思います。コンテンツの機能的側面だけを云々する分にはAtomic Designはこの上なくフロントエンドのテクノロジースタックに対しフィットするけれど、情緒的側面を云々しようとした途端、Atomic Designが本当にフィットするのか疑わしくなる、というか。

おそらくデザインプロセスの初期において、Atomic Designに引っ張られ過ぎると、「木を見て森を見ず」な状況に陥るのだろうと思います。その結果、モジュールなりコンポーネントを繰り返したり組み合わせていく過程で徐々に、全体的なトーン&マナーが微妙にブレてしまうかもしれません(もちろん、そうはならない場合もあるでしょうが)。そこで必要になるのはおそらく、木を見ながら同時に森を見る能力、AtomsとPagesの「あいだ」を自在に行き来しながら全体のバランスを調整できる能力(ないしそれを可能にするツール)、になってくるのかなと。

まぁこういったことは「Atomic Design」という呼称が誕生するより遥か以前から、というかCSSを「ちゃんと」使い始めた頃から、意識的にしろ無意識的にしろ取り組まれてきたことではあると思いますが。

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