アクセシビリティがGoogleのランキングシグナルになる日

2015年3月3日著

Googleが「モバイルフレンドリー」かどうかをンキング要素として使い始める件（Google ウェブマスター向け公式ブログ: 検索結果をもっとモバイルフレンドリーに）、自分の感覚からすると「やっとか」という感じなのですが、世の中的にはそうでもないのでしょうか。このニュースに接し、ようやく重い腰を上げてモバイル対応を検討し始めるWebサイトというのも、まったくのゼロではないのでしょうけれど......しかしモバイルシフトが誰の目にも明らかな昨今、

などで煽られるまでもなく、何かしらモバイル向けに手を打っているものだと思うのですけどね（たとえ今現在「表向きには」モバイル対応していないように見えるサイトであっても、裏では対応作業を進行中だったりとか）。ともあれ、アクセシビリティおじさんの僕としてはここで一つ、予言を書き記しておきたい。Googleはいずれ、アクセシビリティをランキングシグナルとして使うことを明言するはずだと。Webアクセシビリティの確保は、機械可読性の確保とほぼ同義である以上、現時点でも既に使っていると言えなくもないですけどね。マルチデバイス時代を迎え、Webコンテンツに求められる品質のなかでも

アクセシビリティ
マルチスクリーン・デザイン
高速な表示パフォーマンス

の3つは、サイトの規模やターゲットユーザーを問わず必要不可欠な品質だと思っているのですけど、表示パフォーマンスについては2010年からランキングシグナルに使われているし（Official Google Webmaster Central Blog: Using site speed in web search ranking）、今回加わった「モバイルフレンドリー」に定義している要件の多くはマルチスクリーン対応と符合します。残る一つ、アクセシビリティについてもランキングシグナルとして将来、Googleが採用を明言すれば......SEO屋さんに騒ぎ立てられるまでもなく、Webサイトの運営にかかわる誰もが積極的にアクセシビリティ対応するようになるだろうし、アクセシビリティが障害者・高齢者のためだけに必要などとという誤った（少なくとも「勿体無い」）解釈も無くなっていくことが期待できるわけで。当たるも八卦当たらぬも八卦、しかし個人的には予言が当たってくれると嬉しいなと。僕からの煽りは以上です（謎